※この記事はカーセンサー関東版46号(2000年12月7日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです

最新4駆と実用重視エンジンでスポーティな走りにも応える

  • 日産 エクストレイル 走り|ニューモデル試乗
  • 日産 エクストレイル リアスタイル|ニューモデル試乗
↑直線基調のデザインは若者にも浸透しそうなデザイン(左) 視認性の高いリア回りだが、デザインにさらなる独自性が欲しい(右)
「4人が快適で楽しい、200万円の“使える4駆”」がエクストレイルの明快な狙いだ。つまり“若者が行きたい場所にひたすらおつき合い”とばかりに、都会の日常走行からオフロード行までをこなすクロスフィールド性をもっている。

外観は直線基調のシンプルにしてアクティブな日産らしいデザインだ。モダンな室内は耐水性の高い素材を採用するなど、能書きでなく実際に使い倒せる作り込みが魅力。ライトクロカンながら、日産得意のオールモード4×4を採用しているところにも注目したい。

ドライビングポジションと、ボディの見切りはとても良い。スクエアで広い室内のゆとり感は相当に高く、インパネの雰囲気はメタル基調で若者にアピールする。4人乗車でスノーボードの室内積みまでできる。

乗り心地と操縦安定性を両立し高い走破性も実現している

  • 日産エクストレイル インパネ|ニューモデル試乗
  • 日産 エクストレイル ラゲージ|ニューモデル試乗
↑センターメーターは運転席以外からでも視認性が良く、情報を共有できる(左) サスタワーの張り出しが少ない荷室。床材は外して水洗い可能な樹脂パネルを採用(右)
2Lエンジンは、2001年2月に280psモデルが追加されるため、実用面を重視して作られており、排ガスはクリーンで燃費も優秀だ。振動騒音面でもエンジン音を低減するコンパクトバランサーシステム等の採用の効果を実感させる出来だ。

普段は粘りのあるトルク域で燃費を稼ぎ、その気になればいつでもスポーティな走りに応えてくれる。駆動モードをオートにしておけば、必要に応じてFFから4WDに切り換わり、安定感が引き出せる。最低地上高は200mmあるため、林道などもグイグイとためらうことなく走ることができる。乗り心地と、操縦安定性も見事に確保されており、頼もしいほどの走破性を発揮する。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード X
駆動方式 4WD
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4445×1765×1675
ホイールベース(mm) 2625
車両重量(kg) 1400
乗車定員(人) 5
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1998
最高出力[ps/rpm] 150ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 20.4kg-m/4000rpm
10・15モード燃費(km/L) 10.4
ガソリン種類/容量(L) 無鉛レギュラー/60
車両本体価格 220万円

根本純の責任採点

コンセプト 5点 取り回し 4点 加速性能 5点 ブレーキ性能 4点
フィニッシュ 3点 操作系の使い勝手 4点 乗り心地 3点 環境対策 3点
前席居住性 4点 ラゲージルーム 4点 操縦安定性 4点 燃費 4点
後席居住性 4点 パワー感 4点 高速安定性 5点 ステータス 3点
内装の質感 3点 トルク感 5点 しっかり感 5点 コストパフォーマンス 5点
得点合計 83/100
(Tester/根本純 Photo/奥隅圭之)