マクラーレン MP4-12Cスパイダー (山崎元裕)【海外試乗】
カテゴリー: マクラーレンの試乗レポート
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2013/02/04
マクラーレンは、MP4-12Cのスパイダー比率を約80%と予測。日本ではジャスト3000万円だそうな。さらに、ここであえて「屋根の開かない」クーペをチョイスしたら、我儘度はMAX100%ということになるだろうね。真の男には、ぜひクーペを選んでほしい
本命誕生 オープン化のネガは皆無だ
クーぺと変わらないパフォーマンス
MP4-12Cのラインナップに追加設定されたスパイダーに試乗した。マクラーレンは、クーペモデルと一切変わることのないパフォーマンスを披露すると胸を張るが、その言葉に偽りはなかった。スパイダーは、オープンエア・ドライブが楽しめるMP4-12Cであることを除けば、クーペモデルからほかに何も変わることはない。結論はやはり、こう報告するほかはないようだ。
絶対的な安定感がプレッシャーを解消
正確には、MP4-12Cは2013年モデルで、ミッドのV8エンジンを625psに強化するなど、さらなる正常進化を果たしている。車速が30km/h以下なら、走行中でも17秒以下でオープン&クローズが可能なリトラクタブル・ハードトップの採用など、オープン化に伴う重量増も約40kgという数字であるし、エアロダイナミクスにも変化は表れているのは当然だ。しかしながら、その違いを一切感じさせないのはなぜか。
それは誰もが、このスーパースポーツの基本構造体たるCFRP製のモノコックタブ=モノセルの驚異的な剛性感と、スタビライザーの機能を油圧によるロール制御に委ねた、独自のシャシー・コントロール技術に、圧倒されることに理由がある。MP4-12Cスパイダーの走りには、スタビリティへの不安がまったく感じられない。ドライバーの操作に対するリアクションが、ここまで正確で、かつ自然に表れるスーパースポーツは、唯一無二の存在といえる。
オープンドライブ中の快適性は、200km/hという日本では常識外の速度域でも変わらない。V8エンジンからのサウンドは、それがはたして官能的な響きであるかどうかは別として、クーペよりダイレクトに伝わってくる。ここから先、328km/hの最高速への挑戦も、条件が許せばきわめて容易。その絶対的な安定感が、精神的なプレッシャーを簡単に解消してくれるのだから。
SPECIFICATIONS
グレード | MP4-12C SPIDER | ||
駆動方式 | MR | ||
トランスミッション | 7DCT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4509×2093×1203 | ||
ホイールベース(mm) | 2670 | ||
車両重量(kg) | 1376 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
エンジン種類 | V8DOHCターボ | ||
総排気量(cc) | 3799 | ||
最高出力[ps/rpm] | 625/7500 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 600/7500 | ||
車両本体価格(万円) | 3000.0 |