マクラーレン P1【新型車】
カテゴリー: マクラーレンの新型車
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2013/06/10
世界最高峰の自動車レース、F1でお馴染みのマクラーレンから超ド級のスーパーカー、P1が発売された。0-100km/h加速3秒以下、「億」に手が届きそうな価格など、何もかもが破格なモデルだ
ポールポジションを目指すスーパースポーツ
F1の技術をフィードバック
P1とは、ポジション1、つまりポールポジションを意味する。レースの世界に限らず市販モデルでもポールポジションを取るという思いが込められている。デリバリーの開始がマクラーレン設立50週年を迎える2013年9月からというのも意気込みを感じさせる。
F1で初めてカーボンモノコックボディを採用した(1981年のMP4/1)マクラーレンがその粋を注ぎ込んだボディは、カーボンファイバー製のモノケージを採用。屋根および下部構造、エアインテーク部、バッテリーおよび電源ハウジングなど、その重さはわずか90㎏。軽量化に大きく貢献している。
他にもF1で培ってきた技術が盛り込まれている。リアウイングはF1のDRS(ドラッグリダクションシステム)同様に可変式を採用。同様に昨今レースを盛り上げるエネルギー回生システム「KERS」の技術も用いられた。つまり、モーターを搭載するハイブリッドカーでもあるのだ。二酸化炭素の排出量は200g/km未満と環境性能も高い。
また、現在のF1では禁止とされたアクティブサスペンション技術なども採用され、この規格外のスーパーカーのハイパフォーマンスにひと役買っている。
エンジニアリングと美しさの融合
エクステリアでは、エンジニアリング主導の機能を重視したデザインでありながら、美しさも追求されている。空力性能も高く、最大600kgというダウンフォースを発生させるという。また、エンジンをはじめとするメカニカルパーツをコンパクトに収めるシュリックラップデザインにより、ミッドシップとは思えない低いリアデッキを実現した。
インテリアは、戦闘機のコクピットをイメージしたデザインを採用。横幅よりも縦幅が長いフロントガラスを用いるなど、広い視界を確保している。
3.8Lツインターボ+ハイブリッド
パワートレインは、最高出力737ps/最大トルク720N・mを発生する3.8LのV8ツインターボに、同176ps/130N・mを発生する電気モーターが組み合わされている。燃費向上のためというよりは、トルクを上乗せするためにモーターを活用し、組み合わされるトランスミッションは、マクラーレン MP4-12Cからアップデートされた7速ツインクラッチ方式となる。
モノグレード展開で、価格は9661万5000円。
グレード | P1 | ||
駆動方式 | MR | ||
トランスミッション | 7AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4588×1946×1188 | ||
ホイールベース(mm) | 2670 | ||
車両重量(kg) | 1395 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
エンジン種類 | V8DOHC+ターボ+モーター | ||
総排気量(cc) | 3799 | ||
最高出力[ps/rpm] | 737/7500+179 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 720/4000+260 | ||
JC08モード燃費(km/L) | - | ||
ガソリン種類/容量(L) | - | ||
車両本体価格(万円) | 9661.5 |