アウディ クーペTT1.8T 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: アウディの試乗レポート
2009/07/30
※この記事はカーセンサー関東版3号(2001年1月18日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
クワトロよりも軽快な走りで操作する爽快感を楽しむ
↑デザインの素晴らしさと走りの素晴らしさのバランス感が非常に高いレベルにあるが価格はリーズナブルになった(左)単にデザイン性が高いだけでなく、機能部分を色分けした高レベルなインパネ(右)
アウディTTに追加されたクーペ1.8Tは、クワトロという4WDではくFFを採用し、右ハンドル仕様としたのが特徴だ。
エンジンは従来の1.8Tクワトロと同一だが、出力はクワトロの225ps/28.6kg-mに対し185ps/24.6kg-mに抑え、代わりにレスポンスの良さを向上させた仕様となっている。また、デザインは変わらないが、ボディカラーは新たに4色をオプション設定し計7色となる。ブラックレザー仕様のシートやキセノンヘッドライトはオプション設定だ。 クワトロモデルが470万円なのに対し、390万円と安めの設定になった。
目には見えない感触の豊かさもスゴイ
↑クワトロモデルより小型の、スロットルレスポンスの良いタービンを使用(左)リアスポイラーは小さいが、高速走行時における安定性確保に絶大なる効果を発揮(右)
FFを採用したTTクーぺ1.8Tの走りは、クワトロよりも軽快感が高いのが特徴だ。駆動を前輪だけに伝え、後輪は回転するだけなので、クワトロよりも余計な抵抗感がなくスッキリした走りになった。性能的にはクワトロに劣るが、ターボによる加速感は常に一定で十分に速さを感じる。さらに反応の良さを重視し、アクセル操作に対するエンジンとターボユニットの反応が機敏で扱いやすくなっている。特筆すべきは駆動輪と操舵輪が一緒になるFFにもかかわらず、ステアリングフィールが非常に滑らかで確かなこと。洗練された手応えで、かつタイヤの状態がしっかりわかる情報量の濃密さがあるため、操作自体の爽快感を扱うことができる。そのため、走りから受ける印象に、上質さや質の高さを感じるのだ。 デザインもスゴいが、目には見えない感触の豊かさもスゴいのが、この車の最大の魅力だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 1.8T |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4060 x 1765 x 1340 |
ホイールベース(mm) | 2425 |
車両重量(kg) | 1300 |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1780 |
最高出力[ps/rpm] | 185ps/5500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 24.0kg-m/1950~5000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 11.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/56 |
車両本体価格 | 390.0万円 |
河口まなぶの責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 5点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 86/100 |
アウディ クーペTT1.8T 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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