BMW X5 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: クロスオーバーSUV / 4WD
2009/06/23
※この記事はカーセンサー関東版45号(2000年11月30日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
巨体を感じさせない加速力とサーキットもこなすハンドリング
↑X5は単なるSUVではないことを強調するため、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と謳われている(左)リアバンパーの下から車体の下部が見えないため、とてもスマートな印象だ(右)
運転する歓びを追求するBMWがSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)を作ったらどうなるのか!? その答えがX5だ。BMWが、どんな車を登場させるか注目されていたが、単なるSUVではないことを強調するため、X5はSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と謳われている。
ユーティリティよりアクティビティ、つまり活動的な生活をする人たちのための車、ということだ。余談だが、X5はアメリカの工場で生産されているが、アメリカでの大ヒットで、日本への導入が大幅に遅れたという経過がある。
プラットフォームは全く新規に開発された。サスペンションは5シリーズや7シリーズと同形式だがアルミを多用して軽量化を図ると同時に大きな荷重に耐えられるように強度も増している。
4.4LのV8エンジンは約2tの車重を感じさせない走りを実現
↑レザー仕様の電動シートは、スポーツカーに近い走りの感覚を伝える(左)540iや740iにも搭載されている、44.9kg-mと286psを発生する4.4L V8エンジン(右)
エンジンは5/7シリーズでお馴染みになった4.4LのV8が搭載される。
約2tの巨体だが、重さを感じさせない走りをする。それはトルクフルなエンジンによる加速力だけでなく、ハンドリングも同様でサーキット走行も苦にならないほどだ。アップライトな姿勢で座るドライバーズシートも、視界のいい後席も、座り心地が良く快適だ。ABSや車両姿勢制御のDSCもフルタイム4WD用に新開発されている。滑りやすい急な下り坂を安定して降りるため、自動でブレーキを制御するHDCも組み込まれる。X5のドイツでのポジショニングは5シリーズ・ツーリング(ワゴン)の上だから、価格面でも高級車である。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | X5 4.4i |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4665×1870×1705 |
ホイールベース(mm) | 2820 |
車両重量(kg) | 2180 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | V8DOHC |
総排気量(cc) | 4398 |
最高出力[ps/rpm] | 286ps/5400rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 44.9kg-m/3600rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 6.8 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/92 |
車両本体価格 | 835万円 |
菰田潔の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 5点 | 操作系の使い勝手 | 5点 | 乗り心地 | 4点 | 環境対策 | 3点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 5点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 86/100 |
BMW X5 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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