スーパーカーでありラグジュアリーカーである世界最高の乗用車! ブガッティ シロン(海外試乗レポート)
カテゴリー: ブガッティの試乗レポート
タグ: ブガッティ / クーペ / 4WD / シロン / EDGEが効いている
2017/08/19
▲世界最速の超高級車、ヴェイロンの後継モデル。8L W16クワッドターボを搭載し、0-100km/h加速2.5秒以内、最高速420km/h以上。世界限定500台、価格は240万ユーロ(約2億9000万円)となる“宇宙一”の乗用車。
ヴェイロンの最終性能を25%アップ、つまり1500馬力にまで引き上げて、実用性をいっそうブラッシュアップさせるなどという、途方もない目標を掲げられたシロンの開発もまた、壮絶だったに違いない。そして、実際に乗ってみて感じたヴェイロンからの進化幅もまた、途方もないものだった。
まず、快適性が著しく増していた。(オーバー1000馬力にしては静かだと定評のあった)ヴェイロンよりいっそう静かなキャビンのなか、いっそう豪華で、いっそう心地のいいライドフィールに浸っていられる。仮に目をつぶって運転できたなら、どのハイエンド・ラグジュアリーに増して贅沢な乗り味だと思うことだろう。
次に、ニンブルさが増した。ヴェイロン初期型は直線番長、後期型で若干アジャイルな味付けがなされたけれども、シロンのそれはもはや、アウディR8もかくありき、のレベル。そのうえ、横幅をまるで感じさせないほど、ドライバーとの一体感もあった。
最後にもちろん、いっそう速い。フルスロットルは、まるでワープ。一般道でもあっという間にメーターは300を超す(それでもスピード計の針は頂点を少し回った程度)。しかも、安定感がすさまじい。高速道路を巡航したときのこと、150km/hくらいかなと思っていたら250km/hを超えていて慌てた。
ラグジュアリーカーとしても、スーパーカーとしても、5つ星。世界最高の乗用車。買う気マンマンと言いたいが、ロト7に頼るほかない自分が残念。
▲伝統の馬蹄形グリルやブガッティライン(内外装のCライン)が特徴的なデザイン。開発時に最初に決定されたのがスタイリング、そのスタイリングを変えることなく性能や機能の目標がクリアされていったという
▲通常最高速は380km/h、2つ目のキー(スピードキー)を用いたハイスピードモードでは最高速420km/h(リミッター作動)を可能とする
▲ステアリングにはドライブプログラムモードやスタート/ストップなどのボタンを配置。運転席まわりはできるだけスイッチ類を減らした、シンプルなデザイン。スピードメーターは500km/hまで刻まれる【SPECIFICATIONS】
■グレード:CHIRON ■乗車定員:2名
■エンジン種類:W16DOHCターボ ■総排気量:7993cc
■最高出力:1500/6700[ps/rpm]
■最大トルク:1600/2000-6000[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4544x2038x1212(mm) ■ホイールベース:2711mm
■車両価格:240万ユーロ
あわせて読みたい
西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】









