スズキ キャリイ【フルモデルチェンジ】
カテゴリー: スズキの新型車
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2013/09/05
広い荷台や頑丈な車体、使いやすさで、軽トラック市場で確固たる地位を築いてきたスズキ キャリイが14年ぶりにフルモデルチェンジした
軽トラックとしての基本性能を向上
快適な居住性と広い荷台を実現
新型では、車体のレイアウトが全面的に見直されている。フロントウインドウが前方に移動。運転席のヒップポイントが15mm後方に配置され、ステアリングコラムカバーを小型化し角度も変更されている。これらにより、クラストップの荷台フロア長はそのままに居住空間が拡大された。
快適性も向上しており、全車にアームレスト付きの成形ドアトリムが採用されている。さらに乗降性も配慮され、ヒップポイントからのドア開口高が30mm、ドア開放幅が40mm拡大。例えば長靴を履いていたとしても足が出しやすくなった。
荷台は、荷台フロア長2030mmというクラストップのスペースとなった。荷台床面の地上高は650mmに抑えられ、積載性もアップ。荷台ステップが助手席側だけでなく運転席側にも新たに装備され、作業しやくなっている。もちろん、補修の際に荷台部分だけを交換しやすい分離荷台など、従来モデルが持っていた高い利便性は踏襲された。
室内のユーティリティ性能も高められた。ティッシュボックスをそのまま置ける大型インパネアッパートレーや、タオルや軍手も置ける大型インパネアンダーポケット、コンビニ袋を掛けることができるショッピングフックなど、豊富な収納スペースが用意される。
クラストップの小回り性能と悪路走破性を実現
ショートホイールベースになったこともトピックだ。フロントタイアが前席下に位置するキャブオーバータイプとなり、クラストップの最小回転半径3.6mを実現した。
アプローチアングル(前輪の接地点からフロントバンパーまでの角度)は従来型比+3°の23°となり、バンパー地上高も同+45mmの320mmとなったことで、悪路走破性も強化された。さらに、農繁仕様や上級モデルの4WD、5MT仕様には、ぬかるみなどで片輪が空回りしたときに脱出しやすくする「デフロック」や、悪路の際に力を発揮する「高低速2段切替え式パートタイム4WD」が装備される。
パワートレインは、可変バルブタイミング機構であるVVTを備えるスズキの新世代エンジン「R06A型」。ボディは、高張力鋼板が車体の随所に採用されたことや構造が最適化されたことで、衝突安全性、耐久性を高めながらも50kgの軽量化を実現。これらによりJC08モード燃費は2WDの5MT仕様で18.6km/Lを実現している。
安全性能も向上
安全性能も向上している。独自の軽量衝撃吸収ボディ「TECT(テクト)」を採用。貨物車の安全基準である56km/hオフセット衝突法規に対応した。さらに、運転席/助手席にシートベルトフォールリミッター機構を標準装備。運転席にはシートベルトプリテンショナー機構も装備されている。
また、車体各部に防錆鋼板の採用や、ホイールハウスやフレームなどに施されたアンダーコートなどによって、優れた防錆性能が与えられた。荷台を含めボディ外板の表面サビ3年、穴あきサビ5年の長期サビ保証も付けられている。
価格は、2WDで5MTを採用するエントリーモデル「KC」の66万5700円から、4WD+3ATの最上級グレード「KX」の113万5050円まで。なお、発売は2013年9月20日からとなる。
グレード | KC | KCエアコン・パワステ | KX |
駆動方式 | FR | 4WD | |
トランスミッション | 5MT | 3AT | |
全長×全幅×全高(mm) | 3395×1475×1765 | ||
ホイールベース(mm) | 1905 | ||
車両重量(kg) | 680 | 700 | 740 |
乗車定員(人) | 2 | ||
エンジン種類 | 直3DOHC | ||
総排気量(cc) | 658 | ||
最高出力[kW(ps)rpm] | 37(50)/5700 | ||
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 63(6.4)/3500 | ||
JC08モード燃費(km/L) | 18.6 | 16.8 | 16.6 |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/34 | ||
車両本体価格(万円) | 66.57 | 86.415 | 113.505 |