キープコンセプトでも一切の妥協なし! キーワードは3つのNEW

スズキのコンパクトカー、スイフトの3代目が登場した。2000年に登場した初代モデルは、最低地上高を高く設定したSUVテイストのコンパクトカーだった。モデル末期の2003年6月には、走りを磨いたスポーツを追加した。

大ヒットモデルとなった2代目は、2004年11月に登場。国産のコンパクトカーというと、どこかスウィーツなイメージが強かったが、スイフトは外観に骨太のヨーロピアンデザインを採用し、ライバル車とはひと味違う印象を与えた。スタイルだけでなく、欧州で鍛えたハンドリングは、ジャーナリストや有識者から高い評価を得た。2005年9月に1.6Lエンジンを搭載し走りを磨いたスポーツを追加。数少なくなったホットモデルとして人気が高い。
  • スズキ スイフト フロント|日刊カーセンサー
  • スズキ スイフト リア|日刊カーセンサー
↑一見従来型からのキープコンセプトに見えるが、フロント&リアともにライト回りの形状を変更し、よりシャープなスタイリングとなっている(左右)
そして3代目スイフトが登場したのだが、見た目は2代目のキープコンセプトの色合いが強い。旧型がヒットモデルだけになかなか手を加えられないのか…。と思ってしまうが、そんな心配は無用である。見た目だけに惑わされてはいけない、想像以上の進化を遂げているのだ。

新型スイフトのキーワードはズバリ「3つのNEW」だ。まず第一のNEWは、新型シャーシの採用。車の基礎となるシャーシに軽量・高剛性の新型を用いて、高い走行性能と低燃費を両立させている。

第2のNEWは新型1.2Lエンジンの搭載。旧型にも搭載されていた1.2Lエンジンだが、吸排気にVVTを採用、フリクションの低減と軽量化により10・15モード燃費で23km/L(2WD車)を達成。もちろんエコカー減税も適用される。3つめのNEWは新CVTの搭載。新CVTは副変速機構を付け、従来のCVTより広い変速比幅を実現し、常に最適な回転数での走行が可能となった。
  • スズキ スイフト インパネ|日刊カーセンサー
  • スズキ スイフト エンジン|日刊カーセンサー
↑ESPやクルーズコントロールを標準装備した最上級グレードXSのインパネ(左) 新型の1.2Lエンジンは2WDモデルで、10・15モード燃費23km/Lを達成(右)
スイフトはグローバルモデルとして世界で販売されている。数多いライバル車に対して、見た目での変化ではなく、中身を徹底的に磨き上げた3つのNEWにより、高い走行性能を実現しているのだ。今回のフルモデルチェンジでは、ヨーロッパの目の肥えたユーザーをも納得させられるはずだ。

新型スイフトのエンジンは1.2Lの1種類のみで、グレードは上からXS、XL、XGの3タイプ。オススメはESPやクルーズコントロールが標準装備ている、最上級うレードのXSだ。新型スイフトの詳細なスペックや装備情報、価格などについては、速報の記事で確認できるので、そちらもぜひ、ご一読いただきたい。

Report/カーセンサー編集部