トヨタ 21世紀版ハチロク【スクープ!】
カテゴリー: クルマ
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2010/07/01
トヨタ 21世紀版ハチロク
※2010年7月1日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
Photo/マガジンX編集部
予想発表時期 | 2012年4月 |
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●全長x全幅x全高:4250×1765×1320(mm) | |
●搭載エンジン:2L 水平対向4 |
ブレるコンセプト! 迷走するハチロク
2009年の東京モーターショーにFT-86(写真右上)として出展され、話題を呼んだ21世紀版ハチロクこと開発コード:086A。このライトウェイトスポーツがいま大きな岐路に立たされているようだ。
当初は「軽く、安く、楽しい」というコンセプトで開発が進められてきた。しかしここにきて、装備を増やして車を豪勢に仕立て直すべきだとの声が周囲から上がり開発チームに要求されているとのこと。これではコンセプト自体がブレかねない。
21世紀版ハチロクは前述のとおり「安く」が、命題の一つに挙げられており、価格は200万円以下とのウワサもあった。しかし、FRクーペ専用のプラットフォームを新規に起こしたり、搭載されるスバル製の水平対向エンジンが、直噴/ポート噴射切り替え式システムや、バルブマチックが採用される新世代型となると、この価格を実現することは不可能だ。
AE86(写真右下)と呼ばれたカローラレビン/スプリンタートレノは、大量生産のカローラのシャーシに、新開発の4A-G型エンジンを搭載することで、低価格を実現できた。086Aが若者に訴求する価格を実現できない以上、ターゲットは中年になる。とすれば貧弱な装備や低い質感では購買層の意欲を喚起できないのでは? と外野から懸念の声が上がっている。
装備や質感を向上させれば重量増は避けられず、「軽く」の命題も危うい状況だ。3本柱のうち、2つは実現できなくなる。さらにエクステリアはスリークだったFT-86から一転、エモーショナルな曲線基調となる模様(写真左)。これではハチロクを通り越し、2000GTのようではないか。なんとか初志貫徹を目指してほしい。