元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【コンパクトカー編】
2021/04/01
ペーパードライバーが久しぶりに運転するときは車選びも重要
生活環境の変化や新型コロナウイルスの影響により、久々に車の購入を検討しているペーパードライバーの方も多いのではないだろうか。
今回は、そんな“脱ペーパードライバー”を目指す人にぴったりの、総額100万円以内で買えるオススメコンパクトカーを、元教習指導員である筆者が紹介しよう。
脱ペーパードライバーを目指すときは、運転の感覚を取り戻すことや交通ルールを思い出すことも大事なことだが、実は車選びも重要な要素だ。運転技術や車両感覚をつかめているドライバーであっても、「見えない」部分、つまり、死角が多いと運転しにくい。ペーパードライバーや初心運転者であればなおさらだ。
車の運転で大切なことは、いち早く交通状況を読み取り、次の運転操作に結びつけることである。車の構造上、視界が狭かったり、死角が多かったりすると、交差点の右左折時や進路変更時に周囲の安全確認ができず怖いと感じてしまう。脱ペーパードライバーを目指している方が車を選ぶときは、視界が良く、死角が少ない車を選ぶことがポイントだ。
人気カテゴリーでもあるコンパクトカーは、街中で運転がしやすく、取り回しがしやすいことが特徴である。コンパクトカーは、全長4300mm前後、全幅1700~1800mm前後の車で、セグメント別ではBセグメントとCセグメントにあたる。
コンパクトカーは、国産車の人気カテゴリーのモデルであるため、車種も多く、どの車を選べば良いのか悩んでしまうほどだ。
そんな数あるコンパクトカーの中でも、特に視界が良く、死角が少ないモデルには、コンパクトカーの代表格でもある「3代目ホンダ フィット」、5ナンバーサイズでスライドドアをもつ「2代目スズキ ソリオ」、3ナンバーCセグメントの「初代スバル インプレッサスポーツ」がある。
それぞれ、どのような点がペーパードライバーに向いているのか、中古車相場とともに見ていこう。
交差点での安全確認がしやすい
ホンダ フィット(3代目)
2013年にフルモデルチェンジして登場した3代目フィットは、全長約4000mm、全幅1695mmの5ナンバー5ドアハッチバックだ。
広いガラスエリア、ドアミラーすぐ前とリアドアすぐ後ろに小窓が設置され、斜め前方および斜め後方の視界が良好である。よって、交差点の右左折や進路変更時の安全確認がしやすい。加えて、フィットならではの大きいフロントガラスにより開放感もある。
3代目フィットのバリエーションは、1.3Lと1.5Lのガソリンエンジンモデルと、1.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドの3種類。
駆動方式は、前輪駆動(FF)と四輪駆動(4WD)だ。トランスミッションは、ガソリン車がCVT(AT)、ハイブリッド車がDCT(AT)を組み合わせ、「13G Fパッケージ」には5速MTも用意。また、1.5リッター直噴i-VTECエンジンを搭載するスポーツグレードの「RS」には、CVT(パドルシフト付き)と6速MTを搭載する。
3代目フィットは、ペーパードライバーに最適なモデルでもあるが、教習所を卒業したばかりでマニュアル車を運転したいという初心運転者にも適している。
3代目フィットが登場したときの価格は、126万5000~193万円。2021年3月16日時点で、支払総額100万円以下の車両はなんと2000台以上見つかった。
さらに、支払総額100万円以下であっても、ベーシックな1.3Lガソリンエンジンモデルからスポーツグレードの「RS」まで選べるのも嬉しい。また、走行距離が1万km以下と少ない物件も30台ほど見つけられた。
支払総額100万円以下で比較的程度がよく、さらには運転しやすいコンパクトカーの筆頭株としてオススメのモデルだ。
▼検索条件
ホンダ フィット(3代目)×総額100万円以内×全国▼検索条件
ホンダ フィット(3代目)×全国ファミリーユースにも適している
スズキ ソリオ(2代目)
2代目のスズキ ソリオは、2010年に発表され2011年から発売を開始したコンパクトハイトワゴンだ。
全長3710mm、全幅1620mmの5ナンバーサイズで左右両側後席ドアにスライドドアを採用している。狭い駐車場での乗り降りがしやすく、子育て世代からも人気のモデルだ。全高があるハイトワゴンのため、頭上空間に余裕があり、室内でゆったりと過ごすことができる。
最近では、ハイトワゴンのコンパクトカーが増えてきたが、今回はあえてソリオをチョイスした。それは、ライバル車種に比べリアガラスのエリアが広く取られているからである。
多くのペーパードライバーが抱く不安のひとつとして、バック駐車があげられるだろう。
リアガラスが大きいと、バックや駐車のときに後方確認がしやすい。バックカメラが当然のように装備される昨今では、バックするときにカメラ映像をメインに見る人も多い。
しかし、レンズに水滴などが付着しカメラ映像が見にくいときには、目視で後方を確認する必要がある。その際には、リアガラスが広いほど見やすく、駐車スペースに収まっているかどうかもわかりやすい。
2代目ソリオのデビュー時の価格は、138万2850~174万7200円。2021年3月16日時点で、支払総額100万円以下の物件は約770台見つかり、走行距離5万km以下の物件も多く見つかる。
ソリオは室内のスペースが広く、ファミリーで使う予定のペーパードライバーにベストチョイスと言えるだろう。
▼検索条件
スズキ ソリオ(2代目)×総額100万円以内×全国▼検索条件
スズキ ソリオ(2代目)×全国アイサイト付きも100万円以内で狙える!
スバル インプレッサスポーツ(初代)
スバル インプレッサスポーツは、2011年に発売された5ドアハッチバックだ。
全長4415mm、全幅1740mmと、先述の2台に比べるとやや大きい3ナンバーCセグメントモデルであるが、取り回しがしやすく、行き違いに困ることもない。
通算4代目にあたるインプレッサから、5ドアハッチバックモデルが「インプレッサスポーツ」の車種名になった。
スバルの特徴でもある水平対向エンジン(ボクサーエンジン)のピストンをモチーフにした、コの字型のポジショニングライト「ホークアイヘッドランプ」と六角形の「ヘキサゴングリル」を採用。エンジンは、1.6Lと2.0Lの水平対向4気筒を搭載している。
細いフロントピラーにより前方の視界が良好であるとともに、ドアミラーすぐ前の三角小窓により斜め前方の死角が少ない。また、斜め後方の視界も、リアドアすぐ後ろの小窓によってしっかりと確保されている。
登場したときの価格は、155万4000~233万1000円。2021年3月16日時点で、支払総額100万円以下の物件は約250台見つかる。さらに、総額100万円以内のモデルであっても、上級の2.0Lエンジンを搭載し、衝突被害軽減ブレーキなどの安全システムを備える「アイサイト」装着車が見つかるのも嬉しい。また、四輪駆動(4WD)車も100万円以内で狙うことも可能だ。
インプレッサスポーツは、運転がしやすいことだけではなく、安全装備も充実しているモデルが欲しいというペーパードライバーにオススメのモデルだ。
▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(初代)×総額100万円以内×全国▼検索条件
スバル インプレッサスポーツ(初代)×全国ライター
齊藤優太
国産ディーラー販売員、教習指導員(普通自動車、普通自動二輪、応急救護)、中古車買取業務を経て、フリーライターに転身。自動車関連の業務に従事してきた経験を生かし、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車は、アウディ A4。
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