スバル レガシィツーリングワゴン▲荷物がたくさん載るうえ運動性能も高い5代目レガシィツーリングワゴン。今回は総額100万円以内での狙い目となるモデルを紹介する

国産車では数少ない大容量ステーションワゴン

「より遠くまで、より愉しく、より安全に」というグランドツーリングの思想のもとに開発された、スバル レガシィツーリングワゴン。

1989年に登場した初代は、水平対向エンジン、シンメトリカルAWGと呼ばれる4WDシステムなど、スバル独自の技術が生む高い走行性能や国産車離れしたルックスで、「ワゴン=商用車」という当時の認識を打破。

以来、最終モデルとなる5代目まで、四半世紀にわたって日本を代表するステーションワゴンの座に君臨し続けた。

ここで注目するのは、2009年5月~2014年10月に生産されたシリーズ5代目となる最終モデル。

先代にあたる4代目でボディサイズが3ナンバーサイズ化されたが、この5代目ではさらに大きなボディが与えられている。

あわせて室内空間も広がり、荷室スペースの使い勝手も大きくアップ。

5人フル乗車時でもたっぷり荷物が積めるため、ゴルフやキャンプなど大きな道具を載せて出かける人にはピッタリだ。

Photo:小林 司
Photo:小林 司
スバル レガシィツーリングワゴン ▲5代目は歴代最大の大きさとなったため、室内の居住性もアップしている
スバル レガシィツーリングワゴン ▲ステーションワゴンらしく、ラゲージルームの積載性も高い

流通量全体の4割近くが予算100万円圏内

搭載するエンジンの排気量は2L、2.5L、3.6Lで、いずれも水平対向となる。

2Lと2.5Lは、それぞれNAとターボの2タイプ用意されていた。

また、走行状況に応じてインテリジェント/スポーツ/スポーツ・シャープの3つのモードに切り替えられるSI-DRIVEを全車に採用。

自動ブレーキの代名詞的な存在のアイサイトは、2010年5月に行われた年次改良から一部グレードで採用をスタートしている。

生産終了から5年経過した現在の中古車流通量はおよそ500台。

そのうちおおむね4割を予算100万円圏内の物件が占めているため、選択肢は割と多めだ。

相場は緩やかながら順調に下落傾向を見せている。

中古車の平均価格も100万円を切っており、狙いやすい状況と言えるだろう。

ただし、走行距離の延びた物件の割合が増えており、価格とのバランスの見極めが重要になってくる。

ターボ車狙いなら2.5GT Sパッケージに注目

スバル レガシィツーリングワゴン ▲どうせならよりハイパワーなターボモデルを狙ってみるのもアリ。ターボモデルはボンネットにエアインテークが付いている

予算100万円のターゲットとして最有力なのは、2.5LのNAエンジンを搭載した「2.5i アイサイト」だ。

流通量全体の20%を占める豊富な選択肢もさることながら、人気のアイサイト付きなのがポイント。走行距離は年式相応の8万km前後を目安に。

タイミングが良ければ、走行距離5万km以下の物件もヒットする。

どうしてもハイパワーなターボ車が欲しいなら、「2.5GT Sパッケージ」に注目。

初期の2009~2010年式がメインだが、予算100万円で走行距離8万km前後の物件が視界に入ってくる。

ただし選択肢はかなり少なめなので、じっくり時間をかけて探すか、予算アップや走行距離などの条件の微調整も検討しよう。

▼検索条件

スバル レガシィツーリングワゴン(5代目)×2.5i アイサイト×総額100万円以下×全国

▼検索条件

スバル レガシィツーリングワゴン(5代目)×2.5GT Sパッケージ×総額100万円以下×全国
文/中野剛、写真/尾形和美、篠原晃一

▼検索条件

スバル レガシィツーリングワゴン(5代目)×総額100万円以下×全国