親愛なる中高年よ、お次の愛車は「ちょいクラシカルなベンツ Gクラス」でどうだ!
2018/07/08
▲まだまだ十分元気だけど、若い頃とまったく同じようにはいかない50代、60代の日々。そして「似合う車」も、年齢とともに変わってきているはず。で、例えばメルセデス・ベンツ Gクラスなんてかなりハマると思うのだが?若い世代に似合う「SUV」。しかしGクラスなら話は別だ
どうしたって目が霞んでくる50代。体の節々が痛くなってくる60代……。不肖筆者を含むそんな中高年世代の車選びには、若かりし頃とはまた少し違う指針も必要となってくるはずだ。
過日めでたく50代の日々に突入した不肖筆者が考える「中高年ならではの指針」とは、さしあたって以下の4項目である。
1. つまらん車はなるべく買わない
(人生の残り時間を無駄使いしたくない)
2. 無駄に大きな車は買わない
(空間認識能力もたぶん衰えてきてるし、最近は人を乗せることも少ないし)
3. ある程度「上質」な車を選ぶ
(ボロい車だとふびんな人に見えてしまいそうだし)
4. 先進安全装備の有無にこだわる
(加齢とともにヒヤリ・ハットは必ず増えるので)
以上を踏まえ、過日は現行型および旧型のメルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴンを推奨させていただいた。
アクティブっぽさ全開なSUVよりも、ある程度フォーマル感があるステーションワゴンの方が、我々中高年にはハマるはずだと考えたからだ。
だがしかし、その後よく考えてみたら「……SUVであってもメルセデス・ベンツのGクラスならOKなのではないか?」と思うに至った。
次章以降、中高年各位にメルセデス・ベンツ Gクラスをオススメしたい理由を述べる。
▲こちらがそのメルセデス・ベンツ Gクラス。長きにわたり製造され続けている本格派オフローダーであり、超プレミアムSUVでもある狙い目は総額300万円台付近のシブい中期型
有名な車ゆえ、過度な説明は不要だろう。「ゲレンデヴァーゲン」とも呼ばれるメルセデス・ベンツ Gクラスは、NATO(北大西洋条約機構)向け軍用車としてダイムラーとオーストリアのシュタイア・プフ社が共同開発した車の民生版だ。
初代は1979年に登場し、1989年に第2世代へとモデルチェンジ。そしてつい先頃大幅なアップデートを受け、最新の第3世代が登場している。
▲こちらの写真は往年の初代Gクラス。軍用車ベースだけあって、ものすごい登坂能力だ今回、中高年各位にオススメしたいGクラスは1989年以降の第2世代(W463型)で、支払総額340万円~490万円あたりで探せる「新しすぎず、かといって古すぎもしない中古車」だ。
このぐらいの予算感で狙える各種Gクラスのサマリーは以下のとおりである。
【グループA:98年式から00年式ぐらいの、ちょいクラシカルなGクラス】
内装デザインが現代的に変わる前の世代。古めかしいインテリアだが、そこが逆にシブいとも言える。エンジンは自然吸気のV8 5LまたはV6 3.2Lで、それぞれにロングボディ(5ドア)とショートボディ(3ドア)がある。予算は総額310万~450万円ぐらいのイメージ。
【グループB:01年式から05年式ぐらいの、ちょいモダンなGクラス】
2001年5月のマイナーチェンジで現代的なインパネ+電子制御5速ATに変わった世代。モダンにはなったが、それ以降のさらにモダンになった年式(LEDデイライトとかでかなりキラキラしている世代)と比べればシブい。
こちらもエンジンはV8 5LまたはV6 3.2Lで、それぞれにロングボディとショートボディが用意されている。予算は総額330万~490万円といったニュアンスだ。
▲グループA(98~00年式付近)の内装はこのような感じ。90年代半ばの乗用メルセデス・ベンツ各車と同テイストの、重厚な感じのデザイン。古くさいといえば古くさいが、「そこが逆にシブい」とも言える
▲グループB(01~05年付近)のインテリア。00年代のメルセデス・ベンツ各車と同種のデザインで、かなり乗用車っぽいテイストに。トランスミッションも電子制御式の5速ATに変更されたデカくて邪魔くさい車に見えるが、実はそうでもない
で、これらGクラスを冒頭で挙げた「4条件」とすり合わせ、本当に中高年各位に向いている車なのかどうかを考えてみよう。
1. つまらん車はなるべく買わない
Gクラスは「つまらん車」ではない。もちろんスポーツカーのように走らせることはできないが、元軍用車ならではの重厚な各種フィールはある意味楽しい。乗ればきっと、なにがしかのディープな満足を感じるだろう。ただし3.2Lのロングボディはややかったるいと感じるかもしれない。
2. 無駄に大きな車は買わない
そこそこデカい車ではある。02年式G500Lで言うと全長4490mm x 全幅1810mm x 全高1970mmだ。「無駄に大きいじゃないか!」という声も聞こえてきそうではある。だがよく見ると突出しているのは全高だけで、全長と全幅は最近の車のアベレージ程度。ボディが四角四面ゆえ見切りも非常に良いため、その取り回しは意外と楽ちんなのだ。
3. ある程度「上質」な車を選ぶ
これは言わずもがなだろう。世界を代表する超プレミアムSUV/クロカンのひとつであり、元々の新車価格は基本的に1000万円オーバー。キレイな状態がキープされている限り、中古Gクラスの上質オーラはかなりのものである。
4. 先進安全装備の有無にこだわる
ここだけは正直申し上げて、苦しい。今年6月に登場した最新世代にはいわゆる先進安全装備のパッケージが採用されたのだが、第2世代にその手の装備はほぼナッシング。この点を大きな問題だと判断する中高年もいるだろう。
▲先進安全装備が付かない点だけは、中高年から見た2代目Gクラスのウイークポイント。ただし2001年5月以降は、後方の障害物を感知する「パークトロニックシステム」が採用された軽快なショートボディを含め、ぜひご検討を!
前章での検討のとおりメルセデス・ベンツ Gクラスの程良い中古車は、先進安全装備について以外は「なかなか中高年向きである」と結論づけたい。
だがもしかしたら、「キラキラのLEDデイライトやドアミラーウインカーが採用された2012年8月以降のGクラスの方が好きだ」という中高年各位もいらっしゃるかもしれない。
もちろんそれはそれで尊重したい人それぞれの嗜好だ。しかし筆者としては「キラキラ・ギラギラしてないGクラスも僕は好きですし、そっちの方が、僕ら世代は逆にシブく見えるかもしれませんよね」とはいちおう申しておきたい。
また単純に2012年8月以降のキラキラ系Gクラスは、中古車でも総額700万円以上となる場合がほとんど。それゆえ「正直手が出ません」という理由も、個人的にはある。
▲こちらは2012年式のG350 BlueTEC。キラキラのお目々などは確かに普通にカッコいいがいずれにせよ、ここまでの話に「ふむ、なるほど」とうなずく部分もあったご同輩各位にはぜひ一度、程良い総額の、程良くクラシカルなメルセデス・ベンツ Gクラスをチェックしてみることをオススメしたい。現物を見れば、違いがわかる中高年各位はきっと何か感じるものがあるはずだ。
個人的には、人気のロングボディよりもショートボディの方が意外性があってシブく、またコンパクトゆえ扱いやすく軽快だ……と思っているのだが、いかんせんショート版は流通量が少なめ。まぁショートボディについては参考程度の情報として頭に入れていただきつつ、まずはカーセンサーnetにて気になる物件をチェックしていただけたなら幸いだ。
▲こちらが3ドアのショートバージョン。車の動きも、見た目から受けるイメージも軽快なため、実はなかなかのオススメ。ただし人気がロングバージョンに集中してきた関係で、中古車の流通量は残念ながら少なめなのだが▼検索条件
車両本体価格450万円未満×修復歴なし×全国この記事で紹介している物件
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