Q. 手付金まで支払ったのに、クレジットの審査が通らなかったらどうなる？

欲しい車が見つかったので、手付金を支払ってクレジットの審査まで販売店にお願いしました。ところがクレジットの審査に通らず、店側は｢手付金は戻せない｣とのこと。この場合、支払った手付金ってどうなるの？


A. 契約自体がなかったと考えられるので、手付金が返金されます

｢クレジット｣の正式名称は「立替払い契約」。車の売買契約は、お店を経由して信販会社に「立替払い契約」を申し込んだときに成立します。しかし、ユーザーの信用力不足などで「立替払い契約」自体が成立しなかったら、車の売買契約も成立しなかったものとされます。よって、今回のケースでは支払った手付金は返金されるでしょう。。

そもそも、車の購入でいわれる「手付金」とは、正式には｢申込証拠金｣。購入の優先権を確保するためのお金で、契約時はもちろん、契約が成立しない場合も返金されます。ただし審査を行う前から、ユーザーの要望で改造やオプションの装着を始めている場合には、実費分は支払わなくてはいけない可能性があります。

ここがポイント！

クレジット審査を行う前にユーザーの要望で改造やオプションの装着がなされていた場合には、実費の支払いが発生することもあります。

■使える法律用語■

申込証拠金（もうしこみしょうこきん）
購入の意思確認と、優先して購入する権利を確保する目的で売り主に預けるお金。これによって契約が成立することはない。契約が成立すれば代金に充当されることが多いが、購入の意思が撤回された場合は必ず全額返還される。