今回お話を伺ったのは日産 セレナ アンシャンテ セカンドスライドアップシートを購入した栃木県在住の篠原さん。グレードはハイウェイスター Sハイブリッド。ローダウンされ、履き替えたアルミホイールもビシッと決まっています!

このセレナは、障害を持つ息子さんのために選んだ車です。2列目シートが回転&昇降機能付きになっています。息子さんを乗せる以外にも、通勤に使ったり、家族旅行に出かけたりと大活躍。先日は、栃木県から福島県の水族館「アクアマリンふくしま」まで出かけたそうです。

車が大好きな篠原さん。以前はマツダ ファミリア GT-Xやスバル レガシィツーリングワゴン GT-BのMT車にも乗っていたとか。

「息子が大きくなって、レガシィでは狭くなってきたので」と、2005年にセレナ(旧型)を購入。「車関係の仕事をしていたこともあり、回転&昇降シートのことは知っていましたが、当時はどこのディーラーに行っても試乗車がなくて困りました」と篠原さん。

そんな中で日産だけは試乗車があり、さらに税金の減免などについても詳しく説明してくれたそうです。それがセレナの購入理由になったといいます。その旧型セレナの走行距離が12万kmに迫ったため、2012年に買い替えを決意。

「2005年当時と比べ、最近は、ホンダ ステップワゴンのスパーダや日産のハイウェイスターなど、福祉車両でもスタイリッシュな車が選べるようになったのはうれしいですね!」と篠原さん。

結局、ちょうどハイブリッドモデルを選べるタイミングだったこともあり、セレナ(現行型)を乗り継ぐことになったそうです。もちろんグレードはハイウェイスター。しかし、それだけでは満足できないのが車好きのさが。前車から使い続けているレカロシートを運転席に備え、サスペンションを車高調タイプにするなど自分仕様に変更しています。

息子さんを回転&昇降シートに座らせる際には、やはりスライドドアが便利だといいます。また、開口部はこのくらいの広さがあると、介助が楽なのだそう。やはり各社の試乗車などで実際に開口部の広さや車高の高さを自身で確かめただけあり、その言葉には説得力があります。

最後にもうひとつ。家族のための車ということは、自分のための車でもあるということ。福祉車両とはいえ「愛車」であることに変わりはありません。カーナビなど欲しい装備を備えるのはもちろん、アルミホイールを自分の好みに変えるなど、カーライフを楽しむことも他の車となんら変わらないのです。

■日産 セレナ アンシャンテ セカンドスライドアップシート
乗車定員/7名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/460~640mm
シートの車外飛び出し量/630~710mm
回転時足元スペース/345mm
車内でのシートスライド量/155mm

奥のキューブは奥さまの愛車。こちらも助手席が回転する機能を持つ。「どちらの車もシートを畳まずに車椅子を収納できるんです」と篠原さん

奥のキューブは奥さまの愛車。こちらも助手席が回転する機能を持つ。「どちらの車もシートを畳まずに車椅子を収納できるんです」と篠原さん

「車いす仕様車という選択肢もありましたが、息子の乗り心地を考えるとこちらのほうがいいですから」と篠原さん

「車いす仕様車という選択肢もありましたが、息子の乗り心地を考えるとこちらのほうがいいですから」と篠原さん