【福祉車両購入ガイド】日産 ノート 助手席スライドアップシート車または助手席回転シート車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2012/11/22
「毎日の買い物に使える車が欲しいけど、最近膝が痛いと親は言っている。介護が必要というほどではないんだけど…」。そんな風に悩んでいる方々にオススメしたいのが、今回紹介する日産 ノート(2005年1月~2012年8月)の助手席スライドアップシート車と助手席回転シート車だ。
ノートは同社のマーチよりも室内空間を拡大しつつも立体駐車場に収まるサイズのコンパクトカー。扱いやすいボディサイズながら、アレンジ次第で様々な荷物を積めるラゲージルームの使い勝手が良く人気も高い。このノートに用意されたのが、助手席が外側へ回転し、スライド&昇降する「助手席スライドアップシート車」と、助手席が回転する「助手席回転シート車」だ。どちらの車も足腰が弱りはじめた方から、車いすをたまに使うという方まで対応できる。
足腰の弱った人にとっては、車の敷居(サイドシル)をまたいで乗るのは一苦労。片足で立つ姿勢を強いられるからだ。しかし、この車は両タイプともシートを回転させることができ、両足を着いたまま座ることが可能。さらにシートが昇降、下降してくれるのでとても乗車しやすい。スライドアップシート車は電動で、回転シート車はシート下のレバーを操作し手動で、これらの動作を行うことができる。
それ以外は他のノートとまったく同じように使える。助手席も一連の動作以外は普通のシートなので、快適に過ごすことができる。
どちらのタイプも普段の買い物や子どもの送り迎え、家族みんなでのドライブなどが楽しめる。ちょうど道に詳しくない人のためにカーナビが付いているように、足腰の弱い人のために乗車しやすいシートが付いている。そんな便利な車なのだ。
助手席スライドアップシート車
乗車定員/5名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/465mm(2WD)
シートの車外飛び出し量/430mm
回転時足元スペース/305mm
シートスライド量/140mm
助手席回転シート車
乗車定員/5名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/580mm(2WD)
シートの車外飛び出し量/90〜145mm
回転時足元スペース/280mm
Text/籠島康弘