【福祉車両購入ガイド】ホンダ オデッセイ アルマス
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2012/10/25
足腰の弱い人を乗せてドライブに出かけることがある人は、室内空間の広いミニバンベースの車を選ぶことが多いと思う。しかし、中には「普段は走りも楽しみたいんだよな」という人もいるのではないだろうか。そういった人にオススメしたいのが、今回取り上げるホンダ オデッセイ(03年10月~08年9月)アルマスだ。
ベースであるオデッセイは3列シートを備えながらも低床で、全高はわずか1550mm。そのためステーションワゴンのようなスタイルをもつ“ミニバン”だ。ホンダらしく走りにこだわった作り込みがされていて、“運転が好き”というドライバーにも人気。そのオデッセイに助手席リフトアップシートを備えたのがこの車だ。
足腰の弱った人にとっては、車の敷居(サイドシル)をまたいで乗るのは一苦労。しかし、シートが回転して外側へ降りてくるリフトアップシートなら、車の乗り降りがとてもラクになる。また、乗ってしまえば普通の車のシートと同じだから乗り心地も他の席と同様、長時間のドライブでも快適だ。それに足腰が弱ると外に出るのがおっくうになりがちだが、見晴らしのよい助手席なら外出も楽しみになるはず。
この車は標準装備でラゲージに車いす固定用ネットと保護カバーが備わっており、通院が必要な車いすの方にも対応できる。また、3列シートを倒さなくても車いすを収納できるので、車いすを使う人を乗せても最大7人まで乗車可能。オデッセイアルマスなら、「足腰の弱った親のために、走りを楽しむのは我慢しなけらば…」なんてことにはならないだろう。
乗車定員/7名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/485mm(2WD)
シートの車外飛び出し量/550mm
ドア開口角度/68度
回転時足元スペース/300mm
シートスライド量/70mm
Text/籠島康弘