4月：フォルクスワーゲン ゴルフVI／5月：日産 NV200バネット／6月：マツダ アクセラ 【新車3カ月予報】

VWの新デザイン・アイデンティティが採用された6代目ゴルフ

2008年のパリサロンでワールドデビューを果たした6代目ゴルフは、4月上旬にも日本国内に上陸する予定だが、現行モデルで高い評価を得た小排気量エンジン＋過給器のTSIユニットや、ツインクラッチMTのDSGなどは新型にも受け継がれることが決まっている。

日本導入時にラインナップされるグレードは「コンフォートライン」と「ハイライン」の2タイプ。コンフォートラインには122psを発揮する1.4Lターボが、ハイラインには160psを発生する1.4Lターボ＆スーパーチャージャーが搭載され、ミッションは両グレードとも7速DSGだ。

フォルクスワーゲンはラジエターグリルとバンパー内エアインテークが一体デザインとなったワッペングリルを長らく用いてきたが、そのフロントマスクはシロッコ（日本未導入）から新デザインに切り替わっている。新しいマスクでは、ヘッドランプと黒いグリルを横一直線に並べることでワイド感が強調されているが、その採用車ゴルフVIが初めて日本国内にお目見えすることになる。

上級モデルであるハイラインは、パドルシフトや17インチタイヤ＆アルミホイール、クルーズコントロール、アルカンターラ＆ファブリックシート表皮、スポーツシートなどを装備。また、障害物との距離を音と表示で知らせてくれるパーク・ディスタンス・コントロールも採用される。2グレードが先行デビューするが、あとからスポーツ色の強いGTIも加わる予定だ。

参考までにボディサイズは、全長4210mm×全幅1790mm×全高1485mmで、全幅はかろうじて1800mmを下回るレベルを維持した。

Bプラットフォーム仕様でコンパクトながら使い勝手抜群!!

マーチと同じBプラットフォームを使って開発された新しい商用バンは、日本国内だけでなく欧州でも生産＆販売される。なお、国内仕様に採用されるエンジンは1.6Lの直4ガソリンのみ。

その姿は3月のジュネーブショーで公開されたが、細長いヘッドランプやスマートにデザインされたウインドウ・グラフィックスで構成。特にフロントドアのウインドウは、後方に向かって傾斜を描いていくエルグランド似の形状にまとめられている。また、スライドドアのウインドウガラスとクォーターウインドウは、一体感あるデザインに仕上がっていて、モダンな印象が創出された。

4ナンバーのバンがメインとなるNV200バネットだが、3列シートをもつ乗用ワゴン（5ナンバー）もラインナップされる予定。こちらには左右跳ね上げ式3列目シートが用いられ、2列目も前倒し可能で、ビジネスユースにも堪えられる実用性が備えられる。

i-stopの採用など、環境性能も配慮された新型アクセラ

キープコンセプトのまま新型に生まれ変わるアクセラには、これまでのマツダ車とは違った表情が与えられる。

具体的にはフロントグリルがバンパー内エアインテークに統合され、左右ヘッドランプの間には、ブランドマークのみが置かれ、スッキリとした印象に。また、5ドアにはショートワゴンを思わせるロングルーフのシルエットが、セダンには逆スラントしたリアドア開口部がそれぞれ踏襲される。

環境技術として見逃せないのが、信号待ちなどでエンジンが停止するマツダ初のアイドリングストップシステムの「i-stop」だ。ハイブリッド車などにも採用されている機構だが、マツダの場合はシリンダー内に燃料を噴射することで再始動させるシステムのため、直噴エンジンとの組み合わせで用いられる。

もちろんトップモデルとしてターボエンジン搭載のマツダスピードアクセラもラインナップされる。こちらには専用ワイドフェンダーやボンネット上に新たにエアインテークが採用され、迫力のアップが図られる。