第59回 三菱 コルト ラリーアート バージョンR 【見つけたら即買い!?】
カテゴリー: クルマ
タグ:
2009/03/04
■ボディ剛性を向上させたコンパクトホットハッチモデル
コルトの走行性能を高めたスポーツモデル「ラリーアート」。ラリーなどのレースで蓄積された、三菱ならではの運動性能をもつモデルですが、今回の「即買い」はさらにその操縦安定性を高めたバージョンを紹介。その名も「コルト ラリーアート バージョンR」です。登場したのは2006年5月。新車時の車両本体価格は197万4000円でした。車名の最後に付けられた“R”には、コンパクトスポーツに革命(Revolution)を起こしたいという意味が込められています。ミッションがCVTとMTの2種類が設定されているのはラリーアートと同じで、CVTモデルには6速マニュアルモードが用意されています。
MTモデルはモータースポーツファンにはおなじみのゲトラグ製5MTとザックス製のクラッチを装備。さらにアクティブスタビリティコントロールも組み込まれています。どちらのモデルも走りの楽しさを存分に味わえますが、流通量はやはりMTモデルが圧倒的に多いようです。ただ、新車時の販売価格は変わらなかったためか、中古車相場にあまり差はありません。
ミッションの違いはインテリアにも表れています。MTモデルは240km/hまで表示されたフルスケールホワイトメーターを、CVTモデルは180km/hのハイコントラストメーターを装着。さらにMTモデルは本革巻きのシフトノブや、ランサーエボリューションⅨで標準装備となっているアルミペダルプレートが採用されています。
外観の特徴は開口部が大きくなったフロントバンパーと、エアインテークが加えられたボンネットフード。そしてブラックの塗装が施されたオーバーフェンダーです。これはただの飾りではなく205/45R16の大径タイヤを収めるためのもの。ボディサイズは標準タイプのコルトに比べ、全長は40mm、全幅は15mm拡大されていますが、それでも5ナンバーサイズ枠には収められました。
エンジンはラリーアートと同様の1.5L直4ターボ。最高出力は7ps、5MTモデルは最大トルクも3.1kg-m向上しています。2007年11月には一部改良が施され、ピークパワーはさらに9psアップ。また同じ年の5月にはレカロ製のフルバケットシートを運転席・助手席に標準装備した「RECARO Edition」が登場しています。こちらが見つかれば「超即買い」といえるでしょう。
バージョンRのもう一つの特徴はボディ剛性の高さ。スポット溶接を1.5倍増し打ちし、Dピラー周辺を補強することで、ボディの捻り剛性を約30%向上させています。地味な改良ではありますが、これが限界走行でのシーンでは大きな効力を発揮するのです。
原稿執筆時点で、32台のバージョンRが掲載されています。その内訳は27台がMTモデルで、5台がCVTモデル。また、1台のみ特別仕様車のレカロエディションが存在します。ただし、ベースモデルでも、オプションでレカロシートが装着されたものが多数存在しています。中古車価格は修復歴車ならなんと60万円台から、無修復歴車でも120万円台から見つかります。
「ホットハッチ」という言葉はあまり使われなくなりましたが、人とは違った走りをコンパクトなハッチバックで味わいたいという人には、オススメのアツい一台です。気になった人は「コルト ラリーアート バージョンR」で検索してみてください。
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