第58回 BMW 1シリーズ 130i Mスポーツ 【見つけたら即買い!?】

■MRシリーズ23年の歴史に花を添える最後の一台

先日、おいしい中古車でご紹介したBMW1シリーズ。そのお買い得さに驚いたばかりですが、そこでは「おいしい」と言い切れなかった、でも「即買い」とは言い切れる一台を今回は紹介したいと思います。

おいしい中古車の本文中でも触れていましたが、130i Mスポーツは1シリーズのなかでも最上級モデルにふさわしく3Lの直6エンジンを搭載。デビュー時の価格は約500万円(現行モデルは500万円オーバー)と、ほかのグレードたちとは一線を画す位置づけにありました。
　

ということで、130i Mスポーツを見ていきましょう。前述のとおり心臓部に収められるのは、滑らかな吹け上がりで「シルキーシックス」と呼ばれる3Lの直6エンジン。アルミ合金とマグネシウム合金を使用することにより、161kgとこのクラスのエンジンとしては世界一の軽さを実現しているとのことです。発生するパワーは265ps／32.1kg-mと、ホットハッチのさらに上を行くぐらいの高いポテンシャルを発揮します。

組み合わされるミッションは、デビュー時は6速MTのみの設定でしたが、おそらく高い要望があったからだと思われますが、2006年4月から6ATモデルも追加になっています。6ATモデルはパドルシフトも備えていますので、MT車と同じようなスポーツ走行も可能です。

外観はM3やM5など、BMWの高性能モデルを手がける子会社であるM社製のエアロパーツをまとっています。また、265psのパワーを受け止める足回り＝サスペンションも、同社による高性能サスペンションに変更されています。
　

さらに、BMWのインターフェイスとして定着したiDriveも、ほかのグレードがオプションであるのに対し130i Mスポーツは標準装備されています。スポーツシートを標準で装備し、インテリアトリムにはスポーティなアルミのトリムを使用(ウォールナットライトウッドもオプションで用意されていました)しています。

カーセンサーnetを確認すると、2月20日時点で20台ほどの物件が確認できます。相場は250万～450万円と、やはりほかのグレードに比べれば高く感じますが、同じパッケージングで一クラス上の車を購入したと思えば、それも納得できるはず。それに、一番お安い物件は、すでに半額ですからね！

羊の皮を被った狼よろしく、気分に合わせてカッ飛ぶもよし、オトナらしくパワーに任せた余裕の走りを楽しむもよし。気になった人は「1シリーズ 130i」と入れて探してみてください。