パノラミックルーフで開放感は抜群! 5ナンバーサイズのコンパクトミニバン
CONCEPT
ガラスエリアを大きく取って開放的で明るい室内空間を実現
SHIFT_open feeling(開放感をシフトする)をコンセプトに誕生。低めのベルトラインや、後席頭上までカバーする広大なガラスサンルーフを全車標準装備(2007年5月よりオプション化)したのが特徴だ。機能を実用本位に絞り込み、使い勝手の高さとリーズナブルな価格を両立させた一台である。
MECHANISM
新開発の2Lエンジン+CVTを採用し、街中での扱いやすさは上々
全グレードに、新開発となる2L直4DOHCを搭載。ミッションはエクストロニックCVTと呼ばれるベルト式無段変速ATのみの設定。スポーティグレードのハイウェイスターには6速マニュアルモード付きのステアリングシフトが用意されている。FFのほか、スタンバイ式4WDも用意される。
EXTERIOR & INTERIOR
外観は直線的、内装はソフトな印象。居住性の高さも見逃せない
流行のワンモーションフォルムは採用せず、商用車を思わせる直線的なキャビンは全幅を5ナンバーサイズに抑えながら、十分な居住スペースを確保。インパネ回りのデザインは、一転して円基調だ。2列目シートは、6:4分割でスライド&格納が可能で、3列目の居住性は大人の使用に堪えるもの。
DRIVING IMPRESSION
軽快なフィーリングと良好な乗り心地、視界の広さが◎!
乗り心地はしなやか系で、道路の補修跡などもやさしくいなす。コーナリングでは姿勢変化を許す設定だが、ロールのコントロールが良く、慣れれば意外な速さで走らせることが可能だ。ボディの見切りの良さは絶妙で、周辺視界も良く、ブロック塀に囲まれた狭い路地でも安心して運転できる。
2004年 |
12月/デビュー |
明確なキャラクターをもつ4種類のグレードで登場
助手席を倒し、セカンドシートを前方へスライドさせるベビーフレンドリーモードなど、多彩なシートアレンジも特徴
大きな窓や全車標準装備のパノラミックルーフにより、どのシートに座っても開放感が味わえるラフェスタが登場した。グレードは、スタンダードな20S、本革巻きステアリングなどを採用した20M、大型ルーフレールでアクティブな印象となったプレイフルの3種類。このほか、オーテックジャパンからはエアロモデルのライダーも登場している。エンジンは2L直4DOHCのみ。トランスミッションはCVTで、20Mのみ6速マニュアルモード付きとなっていた。なお、パノラミックルーフが付かない仕様も選択可。 |
2005年 |
4月/特別仕様車 |
質感や素材にこだわったプレミアムな内装をもつ一台
ライダーをベースに、キセノンヘッドランプや専用チューンドサスペンションなどを装備したライダーアルファも登場
20Sがベースのプレミアムインテリアが登場。本革巻きステアリングやスエード調コンビシート、バンパー組み込みハロゲンフォグランプなどが採用されていた。 |
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8月/グレード追加 |
スポーティ&スタイリッシュな専用装備をもつ新グレード
専用縫製が施されたシートやホワイトメーター、アルミペダルなど、インテリアにも専用装備が数多く採用されている
専用エアロパーツを装備したハイウェイスターが登場。チューニングサスペンションやステアリングシフトなども採用されており、走行性能を高めたモデルだ。 |
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12月/一部改良 |
フロント回りのデザイン変更と灯火器技術基準への適合
左/20S&Pセレクション、20Gのグリルをメタリック化。20Gなど一部グレードはフォグランプが標準装備となっている 右/ライダーには専用サウンドシステムや、iPodアダプター付き専用HDDナビなどが新たにオプションで設定された
20Mが廃止され、新たにプライバシーガラスなどを装備した20S Pセレクションが追加。さらに、ヘッドランプレベライザーが標準化されたほかフェイスリフトも実施され、より精悍な顔つきとなった。 |
2006年 |
6月/グレード追加&特別仕様車 |
人気装備を採用しながら価格を抑えた買い得モデル
アルミホイールなどを廃して、新車価格をベース車の+29万4000円となる235万2000円〜に抑えたVナビエディション
DVD方式のカーウイングスナビを搭載したハイウェイスターVナビエディションを追加。助手席側リモコンオートスライドドアや両側スライドドアオートクロージャー、インテリジェントキーといった利便性の高い装備に加え、シルバー色のパワーウインドウスイッチフィニッシャーやステアリングスイッチなど、上質な内装も採用されている。また、20S Pセレクションをベースとした限定車、プラスコンランも登場。こちらはストライプ柄の専用シェードや大型ルーフレールなどが採用されていた。 |
2007年 |
5月/マイナーチェンジ |
内外装のデザイン変更と装備&グレードの見直しを実施
グリルやヘッドランプ、リアランプもデザインを変更。写真のシャンパントパーズなど、新ボディカラーも設定された
前後バンパーなどのデザインを一新。内装ではシート形状やシート地が変更となったほか、前席と2列目には大型ヘッドレストが採用された。また、瞬間燃費や平均燃費、航続可能距離などを表示する液晶メーターを新たに採用。一方、パノラミックルーフをオプション扱いとするなど、装備の見直しが行われている。これらの変更に伴ってグレード整理も実施。ベーシックな20S、充実装備の20G、エアロモデルのハイウェイスターのほか、オーテックジャパンのライダーというシンプルな構成となっている。 |
2008年 |
11月/一部改良 |
装備の見直しを実施して、より魅力的なモデルに
左/7インチワイド液晶を搭載したカーウイングスHDDナビは、バックモニターなどとセットで全車にオプション設定 右/ハイウェイスターはインテリジェントキー+イモビライザー、助手席側リモコンオートスライドドアも標準化された
運転席&助手席SRSカーテンエアバッグを全車標準装備とし、安全性が一段とアップ。また、カーウイングスHDDナビ装着車はETCユニットが標準設定となるなど、より充実した装備内容に変更されている。 |
文:安藤 眞、ユニットクワトロ