セダンに続き、おいしさ全開のスカイラインシリーズ
日本のクーペ氷河期は一体いつまで続くんでしょうか。もしかしたらこのまま…なんて考えたくもないのですが、クーペ市場が迷い込んでしまったトンネルは、いまだ出口が見えそうにありません。

なんて、ずいぶん低いテンションでスタートしましたが、それもこれも中古車市場での現行型スカイラインクーペの値段を見てしまったからなんです。あれほど高性能で走って楽しく、官能的なエクステリアデザインの車がなぜこの値段?と思わずにはいられません。
日産 スカイラインクーペ フロント|おいしい中古車 日産 スカイラインクーペ リア|おいしい中古車
↑クーペらしい力強いさと、艶やかでグラマラスなスタイリングが同居したデザイン。セダンと合わせて日本屈指の洗練されたスタイルと言えるだろう(左右)
当年式(2008年式)で走行1.2万km、修復歴なし370GT タイプPの物件が259万円ですよ? 新車価格は402万円なので、150万円近く安いわけです。しかもこの物件、よくよく見ればメーカーオプションのHDDナビTVまで付いているときた。オプションや諸費用の分も踏まえれば、新車で買うより200万円ほど安く買えちゃうんですね。

スポーツカー好きとしては、現在の氷河期っぷりに今後がますます心配になりますが、ユーザーとして車を買う分には、これほど嬉しいことはありません。

さて、ここまで私が驚いたのも、出たばかりという印象が強かったからなわけですが、現行型のスカイラインクーペが登場したのは2007年の10月。意外にも、もう1年以上経つんですね。

百聞は一見にしかず、一度見て触って乗るべし!!
開発コンセプトは「超魅惑・超洗練・超高性能」。まるで一昔前の女子高生のようでよくわかりませんが、リリースを引用すると、『艶やかで躍動感のあるエクステリアと、新機構VVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)を採用した新開発エンジンや高性能プラットフォームにより、高い走行性能を実現した。また、本木目/本アルミのフィニッシャーを採用するなど、高級感のあるインテリアを表現している』とのことです。

はい、これを読んでもよくわかりません。なので、ぜひ一度実車を見てほしいのです。百聞は一見にしかずなんて言いますが、まさにそのとおり。デザインに関しては好みがあるので言及しませんが、その際立った存在感は、誰もが感じられると思います。
日産 スカイラインクーペ インパネ|おいしい中古車 日産 スカイラインクーペ スタイリング|おいしい中古車 日産 スカイラインクーペ 装備|おいしい中古車
↑ウッドが用いられたインパネは高級車そのものだ(左) 光の陰影により浮かび上がる美しいライン(中) パドルシフトなど走りに関する装備は充実している(右)
肝心なパワーユニットの話をしますと、エンジンは3.7LのV6。最高出力は333psで、最大トルクは37kg-m。ミッションは6MTと5ATで、6MTは370GT タイプSPとタイプSのみ選ぶことができます。5ATは通常のDモードではスムーズな走りを実現しつつ、スポーティな走りを可能にするDSモードも設定されています。

乗り味はいたってジェントル。333psもあるのでアクセルを踏み込めばめっぽう速いのですが、ガツガツした凶暴な速さとはワケが違います。大人の女性ならではのしっとりした感じというか、包み込まれるようなソフトな乗り味です…って何を言っているんでしょうかね。

ちょっと横道にそれちゃいましたが、「良いかもなぁ」と思ったみなさん。ぜひ一度ディーラーなどに、見に、そして試乗しに行ってみてください。そのまま買っちゃうというのもアリです(笑)。きっとそう思う人も多いのではないかと思います。それくらい価値のあるものが、圧倒的に安いんですからね。スカイラインクーペ、今が買いです!

Text/金子剛士

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