ド迫力の図体にもかかわらず控えめでおトクな流通価格のMDX
みなさんMDXってご存じですか?それって輸入車なの?いえいえ、れっきとした日本の自動車メーカー、ホンダが販売した高級SUVなんです。とは言え、輸入車と思うのも無理はありません。何せこのMDX、生産は日本ではなく、なんとカナダ産。メイド・イン・カナダなのです。

土地も人もビッグなだけに、MDXも国産車にはないド迫力の図体をしています。全幅は1995mm。もはや2m級です。しかもまた価格がビッグ。新車時価格は485万円と、ランドクルーザーに迫る価格。この手の車としては異例といえるほど高かったのです。

日本では受け入れられないサイズと価格が影響してか、やはり販売成績は伸び悩みました。同じSUVというカテゴリーで、日本の市場向けに適正なサイズで作られた車が山ほどあるのですから、それは当然の流れと言えます。しかもその大半がMDXより“安い”という現実。つまり、簡単に言ってしまえば不人気車なワケです。
ホンダ MDX フロント|おいしい中古車 ホンダ MDX リア|おいしい中古車
↑写真で見ただけではわからないが、そのサイズは日本の規格を超える圧倒的なもの。特に2mに迫る全幅はライバルの輸入車に勝るとも劣らない(左右)
ですがその“不人気”を逆手にとることで、おトクな買い物ができるのが中古車の魅力。なんと最安値は169.8万円という破格のプライス。MDXは新車時価格の1/3近くで買える、とてもおいしい中古車なのです。

ではさっそくMDXの説明にまいりましょう。先ほど図体がデカイと書きましたが、スタイリングのデザインモチーフはなんだと思います?ゾウ?ライオン?いやいや、「サイ」ですサイ。アタマに大きな角を生やしたアレです。正直、なんだかなぁ…という感は否めませんが、実はサイってとても俊敏な動物なんです。力強くて俊敏、そんなイメージをもとにデザインされています。

街であまり見かけないマニアックSUVはステイタス性も高い!?
その走れるサイが登場したのは2003年の3月。エンジンはV6の3.5Lで、ミッションは5ATを搭載しています。シートは国産のSUVとしては珍しく3列シートの7人乗り。ボディが大きいだけに室内空間も広大です。

そして“高級”を謳うだけにインテリアの質感は高く、装備も充実。落ち着きや安らぎを感じさせる曲面デザインを取り入れ、さらに本革や木目調パネルなどを採用することで知的でスマートな印象を与えています。本革のパワーシートやギアをリバースに入れると自動でドアミラーが下向きになるリバース連動ドアミラーなど、豪華な装備が奢られているのも大きな特徴です。
ホンダ MDX インパネ|おいしい中古車 ホンダ MDX シートアレンジ|おいしい中古車 ホンダ MDX エンジン|おいしい中古車
↑内装はシンプルで落ち着きのある雰囲気を醸し出す(左) 3列シートSUVのなかでもその広さは秀逸(中) 2t以上あるボディをものともしない3.5Lエンジン(右)
さて、このラグジュアリィSUVたるMDX。不人気車だっただけに、街で見かけることはほとんどありません。そもそも実際に見たことがある人って少ないのではないでしょうか?間近で見ると、ホンダのHマークが付いているのが不思議なほどのデカさ。車に詳しくない人に「ガイシャだよ」と言えばスンナリ納得しそうな勢いです。

かなりマニアックな一台ともいえますが、輸入車はちょっとカッコつけすぎだし、そもそも高い。かといって国産だとハリアーは街中でよく見るだけにステイタス性がなぁ、という人におあつらえ向きの一台です。輸入車とは一味違った優越感が味わえる逆輸入車、なんていかがでしょうか?サイズ的には輸入車にも負けないサイズですし、ハマー(ほどは大きくないものの)と見比べてもその威圧感は見劣りはしないと思いますよ。

Text/金子剛士

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