日産 GT-Rってどんな人が買ってる? 日本一中古R35 GT-Rを販売(しかも7年連続)したディーラーに売れているワケや購入時の注意点を聞いてきた!
2025/02/27
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日本一GT-Rを販売するディーラーの「奈良日産 中古車登美ヶ丘店」
日本を代表するスポーツカーは数あれど、やはりこの車を外すわけにはいかないだろう。そう、日産 GT-R(R35型)である。
多くの車好きが「いつか手に入れたい……」と憧れを持っているはずだが、かくいう私も「いつかGT-Rを手に入れたい」と考えるファンのひとりだ。
ある日、いつものようにカーセンサーでGT-Rの中古車を探していると、「GT-R ディーラー販売台数7年連続日本1位」を掲げるお店を発見!
それが、奈良日産 中古車登美ヶ丘店である。

そこで今回は、いつか訪れるであろう(!?)GT-R購入のタイミングに向けて、GT-Rはどんな人が買っているのか? 買うときの注意ポイントはあるのか? 話を伺ってきた。
どうしてこんなにGT-Rが売れているのか?
早速お店へと足を運んだが、所狭しとGT-Rが並ぶ様子に圧倒される私……。日本一売れるということは、当然展示される台数も多い。
そもそも、どうしてこんなにGT-Rが売れるのだろうか? まずは、店長の小池さんに聞いてみることに。


いらっしゃいませ! 当店はおかげさまで、「7年連続ディーラー販売台数日本1位」を達成することができました。

こちらの店舗は2019年1月にリニューアルオープンしました。ご覧のとおり、日産の中古車ディーラとして営業しています。実はオープン時にはここまでGT-Rに振っていなかったのですが、近くの新車店の登美ヶ丘店が、GT-Rの整備やメンテナンスを行うことができる「日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)」となっており、お客さまの利便性などを考えたとき、近くにGT-Rを多く扱う中古車店があっても良いのでは? ということで、今のような形になりました。
そのかいもあってか、おかげさまで全国からもたくさんお問い合わせいただくことが増え、今では北は北海道、南は九州まで、本当に全国たくさんのお客さまにご購入いただいております。

ちなみに、新車登美ヶ丘店は9年ほど前にオープンしたのですが、常駐スタッフはそのときから変わっていません。つまりNHPCでしっかりと経験を積んできたスタッフがお客さまのGT-Rを整備いたしますので、その点は他のディーラーさんとは違う強みかもしれません。

もちろん我々のお客さまから下取りをさせていただくことも多いのですが、いわゆるオートオークションからも仕入れることがあります。なぜなら、下取り車両だけではお客さまの需要を満たせない(=足りない)んです。
もちろん我々は日産ディーラーの看板を掲げている以上、品質面に期待されてお求めになるお客さまがほとんどです。そのため、オークションで仕入れる際も、その車の経歴などを含め、しっかりと品質を見極めたうえで仕入れを行っています。そこは妥協するわけにはいきませんので。


そうですね。そして、やはり購入後のサポート体制がしっかりしているのも、購入を決めていただける理由になっているようです。認定中古車であれば走行距離無制限で1年、プレミアム認定中古車であれば2年の保証が付いています。(有料で延長保証もあり)
ご存じのとおりGT-Rは非常に高性能な車ゆえ、使用している部品なども高額なものが多いです。購入後にもしものことがあっても、保証があれば安心してカーライフを送っていただけます。

当店には仕入れも担当している営業スタッフが4名いるのですが、確かにみんなGT-Rは好きですね(笑)。
担当それぞれが、GT-Rの中古車相場だったり人気のグレード、年式、ボディカラーなどをしっかりと把握、つまりお客さまのニーズを踏まえたうえで仕入れを行っているので、結果としてたくさんのGT-Rをご購入いただけていると考えています。仕入れてすぐにご成約となることも、けっこう多いんですよ。
GT-Rブランドを守ることも務めのひとつ


そう思われるかもしれませんが、弊社では実はGT-Rにおいては一切値引き対応は行っていないんです。

もちろんそれもあります。しかし、我々はもう少し先のことを考えています。それが「GT-Rブランド」を今後も守っていきたいということなんですね。
お値引きをして販売すれば、そのときは確かにお客さまも喜ばれることがあるかもしれません。しかし、いつも値引きばかりしてしまうと、それは「GT-Rブランドの低下」を招くことになると考えています。
ブランド力を上げて行くことができれば、GT-Rを購入されたお客さまが、手放されるときに高く下取らせていただくことができます。現に、GT-Rの中古車平均価格はここ数年で上がっているはずです。

ブランド力が下がらなければ、お客さまにはご購入いただいたあとも安心して、大好きなGT-Rに乗り続けていただくことができます。
そして、何よりもGT-Rを選んだお客さまが、オーナーであること、オーナーであったことをずっと誇りに思える……。そのために、ブランド力の維持・向上は大切なことで、我々ディーラーがしっかりと考えていかなければいけないことだと思います。


前型となるR34は今では海外へ流出してしまったり、投機の対象になっていますが、R35も同じような道をたどるのではないかなと思っています。実際に、年々価格は上がっていて、台数は少なくなっていますよね。
もちろんそれはそれで自然な流れなのかもしれませんが、やはりGT-Rは走ってなんぼ! 今後も街中で走っている姿を見たいですし、いつか降りるときがきたら我々に下取りさせていただき、次のオーナーさまにつなげたいとも思っています。

どんな人がGT-Rを買っている?

会社を経営されている方、つまり社長さまが圧倒的に多いですね。しかも、他のモデルと比較せずGT-R決め打ちの方がほとんどです。

即決されるお客さまが多いのもGT-Rならではですね。自分が求める条件、例えばグレードや年式、カラーやオプションなど、しっかりと固めてご来店され、「最終確認」という意味合いで実車確認をされているようです。こちらの店舗は常に複数台のGT-Rを展示しているため、比較検討される方もいますが、比較するのは多くても2台。
そして「自分の判断がまちがっていないか」という確認のために比較、例えば8割方「A」の方がいいなと思っているけど、念のため「B」も見ておこう。よし、やっぱり「A」で間違いないな! という感じですね。心の中ではほぼ決まっているけど、最後の後押しのためにご来店されている印象を受けます。

それが……本当にないんです(笑)。GT-Rをお求めの方は、とてもとても詳しい! ご説明差し上げようとしても「大丈夫、知ってますよ!」と言われることが多いですね。我々も日々知識向上に向けて勉強していますが、時にはお客さまから教えていただくことも……。それだけ熱量の高いお客様が多い、こういったことは他の車ではないですね。

そこは他の車と同様かと。例えばご主人さまが購入される場合、奥さまといっしょにご来店される方も多いですね。「これ買うけどいいよね?」といった最終確認をされているようです。

正しい言い方ではないかもしれませんが……「何言っても買うって決めてるんでしょ?」といった具合に、諦めている奥さまが多いですね(笑)。それだけ、ご主人が事前にしっかりとご説得されているとも考えられますが。

言ってしまえばGT-Rは「趣味性」がとても高い車ですからね。例えばキャラバンなどのように、仕事でバリバリ活躍してお金を生み出すような車ではないので……。
ただし、購入された方にお話を伺うと、毎日の出勤の際にGT-Rに乗ると「胸が高鳴る」「活気が満ちあふれてくる」「モチベーションが上がる」など、仕事にも身が入るとおっしゃる方が多いです。GT-Rのエンジンをかけた瞬間、オーナーさまの心にも火が入るのでしょうね。
GT-Rを購入する際に気をつけることは?
ここからは、実際の接客を担当しているカーライフアドバイザーの平山さんにお話を伺うことに。


はい、確かに皆さますごく知識をお持ちで、もう購入されるんですか? と思うときもあります。
グレードや年式、ボディカラーなどは事前に調べていただけるので、ご案内できることは少ないのですが、オプション装備については見逃される方がいらっしゃるので、ご案内差し上げるようにしています。

他の車に比べるとバリエーションは少ないのですが、次のものですね。
・サイドエアバッグ
・プライバシーガラス
・寒冷地仕様
・リアカーボンスポイラー(ブラックエディション)
・内装シートカラー(プレミアムエディション)
一見どれも細かいもののように見えますが、大事ポイントなのでオプションの有無は必ずお伝えしてご確認いただいております。

はい、「ブラックエディション」がどの年式でも人気です。こちらはその名のとおり、インテリアがブラック基調となり、ステッチの色がレッドのスポーティな雰囲気をもつグレードです。GT-Rという車の性格を考えても、やはりスポーティさが人気の理由かと思います。
入荷してすぐにご成約ということも多いので、気になる方は早めにお問い合わせいただければ幸いです!


いわゆる「標準車」と「NISMO」を比較検討される方は非常に希です。NISMOをお求めの方はNISMOのみ検討という感じです。専用チューニングが施され、さらに性能が高められたスペシャルなモデルなので、向き不向きがあるのも事実なので、どちらが良いかご検討ください。


これは他の車同様に、ホワイト系ブラック系が人気です。いわゆる海外のスーパーカーなどはレッドやイエローなども人気ですが、「あまり目立ちすぎるのは避けたい」といった方がお求めになることが多いのも理由のひとつかと思います。
余談ですが、目立つのを避けるため、初期型から後期型に乗り替える際に、ホワイトからホワイトへ、ナンバーも同じ数字を選ばれたお客さまもいました。意外とこういったお客さまも多いんですよ。

GT-Rは間違いなく日本を代表する最高クオリティのモデルです。乗っていただければ、良いと思っていただける車かと思います。
満足いく物件に出会っていただくため、私からいくつかアドバイス申し上げますので、ご参考にしていただければ幸いです。
GT-Rは2008年に登場し、初期型は約17年経っています。その間に毎年様々な改良が行われ、当然年式が新しいものの方が信頼性がアップしています。
例えば、エンジンはパワーアップもしていますが耐久性も上がっていたり、トランスミッション(DCT)も後期型では格段にトラブルが減っております。
もちろんご予算はあるかとは思いますが、グレードやボディカラーなどと合わせて、「年式の新しさ」もご検討のポイントに加えていただければと思います。

こちらは他の車にも同様のことが言えるのですが、画像だけではわかりにくい部分は必ずご確認ください。例えば、車内の臭い(GT-Rは少ないですがタバコやペット、芳香剤など)などです。
また、GT-Rはホールド性の高いバケットシートを採用しているため、乗り込みの際に擦れることで、サイド部分が傷んでいるものもあります。
積雪があるエリアに陸送でお届ける際、安全上の理由からスタッドレスタイヤを履いていないとお届けすることができません。GT-Rの標準タイヤは20インチというかなり大径のもので、タイヤもかなり高額になります。
冬の期間は乗らないという方も多く、スタッドレスを準備する予定がない方も多いかと思いますので、冬にご納車の際はお気をつけください。


▼検索条件
日産 GT-R(R35型)×全国
カーセンサー編集部
神崎洋平
小さい頃から車が好きで、中学生のころからカーセンサーを愛読。若者の車離れに一矢報いたいという動機で、2017年にカーセンサー編集部にやって来た。いままでの車歴は圧倒的にセダンが多いが、子供が生まれたことをきっかけにステーションワゴンのゴルフヴァリアントに乗り替え。これはこれで満足だが、いつか再びセダンに乗ることを企てている。そして、終の車はGT-Rがいい!