アングラーが使い倒すトヨタ アルファードハイブリッド。VIPミニバンは中古で買ってタフギアに育てるのが吉!【アウトドアギアな車】
カテゴリー: クルマ
タグ: トヨタ / ミニバン / 釣り / アルファードハイブリッド
2023/07/31
トヨタ アルファードハイブリッド(2代目)とのアウトドアライフ
プロカメラマンの柳田由人さんは、とにかく多趣味だ。
海沿いの自宅付近から年中楽しむサーフィンやSUP(スタンドアップパドル)、奥さまの影響で始めたというバドミントン、そして、中でもやり込んでいるのが「釣り」だ。
いや、釣りについては、趣味の域を超えていると言った方が正しい。SUPの上で釣りを行うSUPフィッシングのジャンルでは、SIJ公認のスペシャリスト。プロスタッフとして、様々なイベントや講習会で講師を務めている。また、複数の釣具メーカーでアンバサダーやテスターも務めており、彼のSNSには日々釣果の写真がアップされる。
そんなアングラーの愛車は、トヨタ アルファードハイブリッド(2代目)。……なんだかちょっと意外ではないだろうか。
アルファードといえば、ミニバンの中でも「VIP系」と呼ばれるジャンルで、運転手ではなく「後席の同乗者」ファーストに、しかも子育てというよりは、経営者らVIPの送迎用をイメージして作られている車だ。
先述した柳田さんの趣味をこなすには、何だかちょっとお上品すぎる気はする。
あの高級な革張りシートに汚れた荷物を積み、あのダイナミックなグリルやバンパーが傷つくことも恐れず、山や川や雪山へ行くのだろうか。
「実は僕も、そういう気を使うのがイヤだなと思って、有力候補には置いていなかったんですが、車屋に連れていった家族が展示してあったアルファードの後席に乗り込んだところ“超快適! 絶対にコレが良い!”と言いだしちゃいまして(笑)。4WD設定もあるし、3列目をつぶせば荷物は十分に乗るし、まぁいいか、と……。中古車っていうのも、決断の要因になったと思います。多少の傷や汚れが付いても、許せるじゃないですか」
柳田さんの言葉どおり、購入後すでに20万km以上を走り、使い込まれたアルファードハイブリッドは傷や汚れが似合う。どこかストリートな雰囲気をまとっているようだ。
ボードを載せるためのルーフレールにオフロードタイヤ、そしてあえてこだわったスチールホイールがその演出に一役買っているのだろう。
今回の取材では、「最近再開した」というフライフィッシングに同行させてもらった。フライフィッシングとは、軽い毛針と重たいフライラインを使った西洋式の釣り。日本では、渓流釣りで用いられるのが一般的なのだそうだ。
ポイントまでは徒歩で向かうため、車の荷室から様々なものを取り出し装備する。ラゲージ……というか、室内がすごい。天井にはロッドホルダー、3列目を倒した状態の広い荷室には、所狭しとギアが。
「仕事の合間に釣りをすることが多いので、仕事道具のカメラ機材と釣り道具、あとは他の趣味のものなんかもだいたい積んであるんです。行った先で不自由なくやりたいことがやれるよう、釣りはいろんなジャンルに適する道具を積んでいます」
慣れた手つきであっという間に準備を終わらせると、川へ下り、釣りを始めた。フライフィッシングならではのキャスト音が、静かな渓流に響く。
少しすると「今日は釣れませんでした~(笑)」と上がってきた柳田さん。釣果はないが、次の予定があるため今日はここまでとのこと。いいのだ。どうせ明日も明後日も、ちょっとでも時間が空いていれば釣りに出る。柳田さんは、スキマ時間に楽しむプロだ。
きっとON(仕事)とOFF(プライベート)の境目がないのが柳田さんらしいライフスタイル。いや、境目がないというか、どちらも常に全力で楽しんでいるため境目が見えない、と言った方が正しいか。そういう意味では、家族とのOFFをより快適にしてくれたアルファードハイブリッドは、柳田さんらしいカーライフのアップデートには最適な選択だったのかもしれない。