ホンダ ▲中国で公開された「e:Nシリーズ」の延長線上にコンパクトBEVが導入されたらこんな姿で登場するのでは? エッジの立ったシャープな造形と存在感を放つLEDのラインで共通性をもたせてみた。シャシーには小型BEV用アーキテクチャーを新採用か

ホンダの次期小型BEV、ほのぼの系のHonda eから一転?

仕向け地に応じてプラットフォームを使い分けながらBEV(電気自動車)を展開していくホンダ。2040年までに四輪製品の100%電動化を達成する計画だ。

日本とアジア諸国には小型BEVが投入される計画だが、ホットハッチに仕立てられるというから興味深い。

国内マーケットをターゲットにしたコンパクトBEVが2025年に発売される予定で、その断片的な情報をつかんだ。Honda eとは趣やキャラクターが大きく異なることがわかった。

BEVといえば、環境に優しい乗りもので街乗りにピッタリという印象が強いが、開発中のBEVにはホンダをけん引してきた「走りのイメージ」が強く反映されるという。
 

ホンダ▲欧州のCAFE(企業平均燃費)規制をにらんで開発されたBEVがHonda eだ。親しみやすい外観デザインとリラックスできるキャビンが注目点に掲げられた。国内では2020年10月に発売

新アーキテクチャーを採用、ホットハッチを連想させる1台に

プラットフォームにはHonda eで実用化された後輪駆動のシャシーを流用か? と予想したくなるが、アレはどうやら1代限りで終わってしまうようだ。

すでにホンダは新世代のBEVアーキテクチャーを展開し始めており、後輪駆動シャシーの活用については何ひとつ言及されていない。それどころか、日本やアジア市場を中心とした小型BEV用プラットフォームの開発が示唆されている。

今回キャッチしたコンパクトBEVはホットハッチを連想させる1台に仕上がるというから、この新規プラットフォームが初採用される可能性もある。
 

ホンダ▲BからCセグメント級のモデルにはe:NアーキテクチャーFが使われる。一部モデルは欧州でも販売
ホンダ▲e:NアーキテクチャーWが用いられる「e:N-SUV」。写真はコンセプト版で2024年末までに発売される予定だ

新世代BEV「e:Nシリーズ」

ホンダの新世代BEVは「e:Nシリーズ」として展開されていく。中国で販売が始まっていて、ヨーロッパへの輸出も決まっている。第1弾はヴェゼルベースのため既視感のあるルックスに仕上がっていた。

しかし、2024年初頭にリリース予定の第2弾からは、専用ボディが採用される。コンセプトカーで予告されているようにそのテイストは直線基調でクールかつシャープな印象だ。

愛嬌たっぷりで親しみやすいHonda eとは真逆をいくデザインが今後ホンダのBEVの象徴として起用されていくのだろう。

※2023年8月10日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2025年以降
■全長×全幅×全高:3950×1735×1550(mm)
■搭載エンジン:電気モーター
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、ホンダ