ホンダ N-ONE ▲ユーザーからの評判が高いというタイムレスなエクステリアデザインは、ほぼそのまま継承される

2020年秋にフルモデルチェンジが決定

2020年9月11日に先行してウェブで情報公開されたホンダ N-ONE。同年1月の東京オートサロンのホンダブースでひそかに展示されていたことを思い出された方もおられるだろう。まずは第一報をお届けする。

2017年にフルモデルチェンジしたN-BOXを皮切りにホンダが軽モデルに注力したことはご存じのとおり。Nのある豊かな生活を意味する「N for Life」を提案。2018年に投入されたN-WGNに続き、今回のN-ONEはその第4弾となる。

2012年に発売された初代モデル以来、多くのユーザーから好評を得ているというタイムレスなエクステリアデザインを構成する「丸、四角、台形」を基本の形としながら、軽自動車初となるLEDデイタイムランニングランプが搭載されるなどフロントフェイスに磨きがかけられている。
 

ホンダ N-ONE▲フロントフェイス最大の変更点がLEDデイタイムランニングライトが備わるヘッドライトユニットだろう。右はヘッドライト点灯イメージ、左はターンランプ点灯イメージ(グレードは「Original」)
ホンダ N-ONE▲N-ONEを構成する「丸、四角、台形」のうち、台形を意識させられるリアビュー。写真は6速MTの組み合わせも選択できるRSでブラックのアルミなどスポーティな意匠が与えられる

軽自動車初となるスポーティ仕様

同社のスポーティ軽であるS660が6速MTとMR駆動を採用したのに対して、N-ONEはFF駆動にターボエンジンと6速MTを組み合わせたタイプの「RS」をラインナップする。

運転席はホールド性を高めたセパレートシートが採用され、運転する楽しさが追求された。こちらはCVTも選べるが、駆動方式はFFのみとなる。

ラインナップは上記「RS」の他に、エントリーモデルにあたる「Original」、豪華装備が備わる「Premium/Premium Tourer」の3モデルが用意される。RS以外のモデルはFFと4WDが選択可能だが、ミッションはCVTのみとなる。
 

ホンダ N-ONE▲必要なものだけを残し、それ以外を大胆に削ぎ落としたというコックピット。運転する「楽しさ」と広々とした「くつろぎ」の室内空間の両立を目指したものだという

ホンダセンシングが採用された

初代N-ONEは登場が2012年ということもあり、安全装備でやや劣る部分があったが、新型ではホンダ独自の安全運転支援システム「ホンダセンシング」が初採用された。

衝突軽減ブレーキをはじめ、誤発進抑制機能や歩行者事故低減ステアリングなどの先進安全機能、高速道路などの走行時にドライバーの疲労を軽減させる渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールも備えられる。

今回はさわりだけ紹介したが、ホンダでは先行公開中のウェブサイトをはじめ、新型N-ONEに関する情報を順次公開していくという。発売開始が楽しみだ。
 

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2020年秋
■全長×全幅×全高:3395×1475×1610(mm)(スクープ班予測)
■搭載エンジン:660cc 直3
 

text/マガジンX編集部
photo/ホンダ