両車存続! トヨタ ヴォクシー/ノアのこれからを読む
2020/07/12
全チャンネル併売の難局を乗り越えた
トヨタの全チャンネル併売が東京に続いて全国でも始まった。すでに店舗の統廃合や販売会社の統合が始まっているが、同様に兄弟車の集約も進むだろう。ところが、ヴォクシー/ノアに関しては一本化されず次期モデルでも両ブランドが存続する。
生産や販売の効率を考えれば当然どちらかに統合した方がメリットは大きい。しかし、ユーザーの拒否反応を懸念した営業部門が両ブランド存続を強く望んだようだ。
マーケットではノアは子育てママが乗る車、ヴォクシーはチョイ悪パパ向けとのイメージが定着しているため、相反するキャラクターの2車を集約するのは難しいとの判断が下された。
ともに高い知名度を有するためトヨタとしては、「どちらも捨てたくない」との思惑もあるのだろう。ちなみにエスクァイアは、1代限りで廃止される。
エアロ仕様だけでなく標準車も3ナンバーに
世代交代に合わせて刷新されるシャシーには、ミニバン専用の新開発プラットフォームが起用される。フラットフロア実現に欠かせない薄型燃料タンク、キャビンへの張り出しが少ない後輪サスペンションなどミニバンに最適なものとなる。
プラットフォーム刷新に伴ってトレッドは拡大され全幅はグレードを問わず、全車3ナンバー幅に広がるという。
ライバル車を含めてエアロパーツで着飾ったモデルはすでに5ナンバー幅を超えており、それでも人気を集めて売れているため、このジャンルにおける3ナンバー敬遠者は少ないだろうとトヨタは見ているようだ。
ガソリン車とハイブリッド仕様が用意される点は、現行モデルと変わらない。朗報なのは新世代2Lエンジンが与えられることで力強い走りがもたらされるに違いない。
ハイブリッド仕様ではエネルギー密度の高いリチウムイオン電池が採用され、モーター走行領域が増えて燃費が向上する見込みだ。
※2020年7月10日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【諸元・スペック】
■予想発表時期:2021年11月
■全長×全幅×全高:4695×1730×1850(mm)
■搭載エンジン:2L 直4+モーター 他
【関連リンク】
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- アウトドアブームの過熱を引き金に、規格外に車内が広い車の注目度が上がる!?
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- トヨタと共同開発中のピュアEV、スバル ソルテラ
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- 2022年モデルのGT-Rニスモ、スペシャルエディションを投入
- 次期クラウンの開発事情
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】