▲横長デザインから一転して、目を大きく見開いた形状に変わるヘッドランプ。逆台形インテークなどが配される、次期モデルのフロントビューを再現。フロントノーズには、2.4LのNAエンジンが搭載される ▲横長デザインから一転して、目を大きく見開いた形状に変わるヘッドランプ。逆台形インテークなどが配される、次期モデルのフロントビューを再現。フロントノーズには、2.4LのNAエンジンが搭載される

次期86、BRZはこの顔で登場する

先月2月4日にご紹介した次期86、BRZの続報をお届けする。今回は車の第一印象を決める顔つきに関する情報だ。


現行86には、台形エアインテークと横長デザインのヘッドランプが採用されて、安定感とワイド感が演出されているが、2代目ではインテークが逆台形に変わる。

左右には、逆L字型にデザインされた縦長ダクトが配され、フォグランプが内蔵されるようだ。

▲2月4日の記事でご紹介した、次期86のリアコンビランプ。ヘッドランプとデザイン的に整合性が図られていることがわかる▲2月4日の記事でご紹介した、次期86のリアコンビランプ。ヘッドランプとデザイン的に整合性が図られていることがわかる

エンジンのアップデートは図られるが

ヘッドランプ輪郭は、大胆なアールを描く曲線とエッジの立った直線で構成。後ろ姿に織り込まれるコンビランプに似ており、前後で呼応したランプ形状が用いられることがわかる。

低重心パッケージは、そのままモデルチェンジ後も受け継がれる。

引き続きスバルの水平対向エンジンが搭載されるが、主戦場であるアメリカ市場から寄せられているパワーアップの要望に応えるべく、排気量は2.4L化される。

その結果、最高出力は235ps程度に上がりそうだ。ダウンサイジング加給が採用されないのは、すでに2.4Lエンジンを実用化していて減価償却を進めたいスバルの意向か。

本来なら、トランスミッションのアップデートも期待したいところだが、こちらは残念ながら6速MTと6速ATのまま変わりない。

サスペンションも現行モデルのものが流用される。プラットフォーム流用に伴って、ホイールベースも現行の2570mmを維持。車重はわずかに増える可能性もある。

▲86mmのストロークはそのままに、ボアを94mmに拡大することで排気量アップを遂げた2.4Lエンジン。画像はターボ仕様だが、86、BRZへの搭載に際しては過給器が省かれ、D-4Sが織り込まれるだろう▲86mmのストロークはそのままに、ボアを94mmに拡大することで排気量アップを遂げた2.4Lエンジン。画像はターボ仕様だが、86、BRZへの搭載に際しては過給器が省かれ、D-4Sが織り込まれるだろう

衝突被害軽減ブレーキがついに搭載か

気がかりなのは、安全性アップへの対応だ。いくらスペシャリティカーとはいえ、2021年に登場する新型車に衝突被害軽減ブレーキが設定されないようでは商品力が低すぎる。

かといって、電装系(電子プラットフォーム)も流用される状態では、真新しいデバイスの起用は難しいだろう。遅ればせながら、EyeSightバージョン3が搭載されるか、興味深いところだ。

※2019年3月6日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2021年
■全長×全幅×全高:4250×1780×1320(mm)
■搭載エンジン:2.4L 水平対向4

text&photo/マガジンX編集部