▲ダイナミックさを感じさせるフロントバンパーの大きなエアインテークはそのままに、ホイールアーチとサイドシルに樹脂ガーニッシュを装着。ルーフレールも備えられて、アウトドア派を装うカローラクロス ▲ダイナミックさを感じさせるフロントバンパーの大きなエアインテークはそのままに、ホイールアーチとサイドシルに樹脂ガーニッシュを装着。ルーフレールも備えられて、アウトドア派を装うカローラクロス

アクティブなイメージのカローラクロス

にわかに広がっているSUVブームの流れをくみ、新型カローラのワゴンにもアクティブな雰囲気がウリのモデルがラインナップされる模様だ。

12代目へのバトンタッチが始まったカローラだが、2018年6月のハッチバック(カローラスポーツ)の投入に続き、2019年8月後半にはセダンとワゴンが国内デビューする見込みだ。

新たな情報としてここで紹介するのは、ワゴンにSUVテイストのモデルが用意される可能性が浮上しているということだ。

名称は「カローラクロス」だ。車高をわずかに上げて、前後フェンダーに樹脂モールを装着、専用バンパーやルーフレールなどのアイテムでアクティブな雰囲気を演出するというもの。

アクアやノート、そしてスクープ班が2019年1月22日に紹介した、ホンダのクロスフリード(仮称)などと同じトレンドを追う作戦のようだ。


▲現行モデルに密かに設定されているクロスフィールダー。樹脂パーツが装着され、全幅は1700mmに達しており、架装車両のため持ち込み登録が必要となる。ベース車より約19万円高い▲現行モデルに密かに設定されているクロスフィールダー。樹脂パーツが装着され、全幅は1700mmに達しており、架装車両のため持ち込み登録が必要となる。ベース車より約19万円高い

販売ランキング1位に返り咲く野望

実は、現行モデルにもクロスフィールダーと呼ばれるSUV仕様が存在している。

こちらはTRDによる架装モデルという位置づけで、持ち込み登録が必要とあって意外と知られていないようだ。

次期ワゴンでは、おそらくカタログモデルに格上げされ、カローラファミリーの販売台数を上積みする期待を背負うことになりそうだ。

カローラは1969年から2001年まで、33年連続で国内の車名別販売台数トップの座に君臨した。車名を冠した「カローラ店」という、販売チャンネルをもつ唯一のモデルである。

しかし、消費者ニーズの変化や併売車の増加により、車名別販売ランキングでトップの座を明け渡して久しい。

トヨタは、セダンとワゴンの世代交代に加えて、ハッチバックにもカローラの名称を冠して、再び車名別販売ランキングに返り咲きたいとの野心を抱いている。

カローラスポーツは2018年6月の国内発売から、1ヵ月で月販目標台数(2300台)の4倍となる約9200台を受注した。

価格がやや高いために苦戦も伝えられているが、トヨタが狙う20代から30代が販売の4分の1を占めている。

ブームになっているSUVテイストのモデルで、若年層やヤングファミリーを取り込み、販売に勢いをつけたいところだろう。

※2019年2月13日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2019年8月
■全長×全幅×全高:4655×1795×1450(mm)
■搭載エンジン:1.8L 直4+モーター 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ