▲ヴィッツの後継車には、安定感をもたらす水平基調のコンビランプが、ガーニッシュとともに用いられる。フェンダーへと回り込んだ端が、プリウス風にとがっている点も要チェック ▲ヴィッツの後継車には、安定感をもたらす水平基調のコンビランプが、ガーニッシュとともに用いられる。フェンダーへと回り込んだ端が、プリウス風にとがっている点も要チェック

次期ヤリスに期待大

軽自動車やSUV、ミニバンに挟まれている影響もあってか、ひと昔前と比べて元気のない国産コンパクト。そんな中、ヴィッツの後継車ヤリスに、スクープ班は期待をかけている。

18年ぶりに参戦したWRCラリーで、健闘していることも次期モデルへの期待を膨らませる要因だ。今回は後ろ姿に関する情報をつかんだのでお届けする。

▲兄貴分にあたるハリアーのリアビュー。上に掲げたイラストと比較すると、類似点が見受けられるだろう▲兄貴分にあたるハリアーのリアビュー。上に掲げたイラストと比較すると、類似点が見受けられるだろう

兄貴分のいいとこどりで精悍なリアビューに

トップの予想イラストをご覧いただきたい。真っ先に目を引くのは、バックウインドウ下に横たわるリアコンビランプ一体のガーニッシュだろう。ハリアーのように、後方に突き出しているため、ウインドウ下に段つきが設けられる。

一方、サイドに回り込む部分は、シャープな輪郭を描き、どことなくプリウスをほうふつとさせる。また、バンパー下部に、ディフューザー風のガーニッシュが装着される点も最近のトヨタ車らしい。リフレクターは、縦長にデザインか。

サイドでは、リアドアの開口線とウインドウ輪郭がともに曲線で構成されることが判明した。コストはかかるものの、他メーカーのコンパクトカーとの差別化が図られ、ヤリスらしさをPRするデザイン上のポイントにもなりそうだ。

前後ドア下方には、後方へと伸びる凹状の面処理が続く。ちょうどカローラスポーツと同じようなデザイン処理だ。ちなみにグローバルカーでもある次期ヤリスは、国内と海外でボディが作り分けられ、国内向けの全幅は5ナンバー枠に収まる1700mm以下、海外向けは、1700mmオーバーとなる。

コンパクトカーの厳しい状況

消費者の好みが多様化して、セグメントが細分化する中、サイズやコスト面での制約が多いコンパクトカー事業の採算を確保することは、以前よりも難しくなっているという。

周知のとおり、トヨタは2年前に製品軸のカンパニー制を導入し、意思決定の迅速化を試みている。次期ヤリスは、社内のコンパクトカーカンパニーが手がける。同カンパニーにとって次期ヤリスは、コンパクトカー事業を占う試金石とも言える。

自動車産業が100年に1度ともいわれる変革期を迎える中、日系メーカーの看板車種でもあるコンパクトカーで失敗するワケにはいかない。日本のモノづくり力を失わないためにも、次期ヤリスにはぜひ頑張ってほしいものだ。

※2018年10月26日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2020年
■全長×全幅×全高:3995×1695×1500(mm)
■搭載エンジン:1L 直3 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ