トヨタ、モデルの統廃合で三位一体ミニバンが登場
2017/04/22
いまだ影もカタチもないプリウスαの次期モデル
トヨタ社内で、エスティマとアイシス、さらにプリウスαを統合する、仰天のプランが持ち上がっていることを突き止めた。
背景にあるのは、ミニバンマーケットの先細りだ。日本自動車販売協会連合会のRV販売台数によると、3車が属するセミキャブワゴンの2016年の年間販売台数は、約82万4000台だった。前年比では8.5%のプラスに転じたが、10年前の約112万6000台と比べて、3割ほど減っている。
もちろん、3列シートミニバンはそれでも根強い需要があり、エスティマは11年、アイシスに至っては、助手席側のセンターピラーが、ドアに内蔵されている凝った作りで、改良を重ねながら13年も生産されている。
しかし、ニーズの多様化や少子化で、ミニバンマーケットは昔のような拡大が見込めない。このまま車種数を維持すると、トヨタ車同士でも食い合いが激しくなりかねない。よって、トヨタは早めの車種統合を模索しているようだ。
統合の検討対象にプリウスαが含まれているのは、同じ3列シート車だからだろう。発売から6年目に突入しているプリウスαのモデルチェンジ情報がサッパリ聞こえてこないのもその証拠だ。
エスティマの名を継承。PHVの設定にも期待
新型車のベースに用いられるシャシーは、TNGA-Cプラットフォームの公算が大きい。このため、現行エスティマよりもやや小ぶりに仕上がることが予想される。ボディサイズはアイシスに近そうだが、全幅は1700mmを超えて3ナンバー幅に達するだろう。
まだ検討段階で詳細は不明だが、スクープ班はエスティマのネーミングが継承されるのではないかと予想する。「トヨタの天才タマゴ」と銘打った初代から、30年近く販売されていて、知名度が他の2車より群を抜いているからだ。
エスティマのネーミングにふさわしく、新型車もボディ前半は大胆にスラントして、タマゴ型フォルムを継承するだろう。くしくもプリウスαも同じようなシルエットを描いているから、現行ユーザーも違和感なく買い替えられるかもしれない。
統合プランにGOサインが出れば、開発はスタートする見通しだ。2020年頃のデビューが有力か。アイシスは不明だが、エスティマとプリウスαは、新型車のデビューまで継続販売されるだろう。
この新型車には、当然ハイブリッド仕様も存在する。EV走行距離の延長や、スペース上の制約を加味すると、リチウムイオン電池が採用されるはず。トヨタがこれから本格展開を宣言した、プラグインハイブリッドの設定も楽しみだ。
※2017年4月22日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません
【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2020年以降
■全長×全幅×全高:4730×1775×1650(mm)
■搭載エンジン:2L 直4 他
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