▲次期シャトルは、2021年上半期のリリースをにらみ、まだコンセプトの検討が行われている段階だ。そこで浮上しているのが、ジェイドを吸収統合するプランで、低全高3列シート車需要を見切る可能性もある ▲次期シャトルは、2021年上半期のリリースをにらみ、まだコンセプトの検討が行われている段階だ。そこで浮上しているのが、ジェイドを吸収統合するプランで、低全高3列シート車需要を見切る可能性もある

低全高3列シート車の行く末はどうなる

ホンダには、新車で売っている間は不振で一代限りで生産終了したのに、生産が終わってから人気が出て中古車市場で高値のつく車種がいくつかある。こうしたホンダが好きな(?)「新価値創造製品」がことごとく続かないのだ。最近だと、N-BOXスラッシュが、モデルチェンジを受けず、2020年をめどに廃止されることが取り沙汰されており、CR-Zも2016年内をもって生産が終わる。これらに続くかどうかはともかく、行く末が心配な車が3列低全高ミニバンのジェイドだ。

ジェイドは中国市場を見据えて開発されたが、最新のパワートレインを与えられて国内にも導入された。だが、そもそも販売台数が見込めないと判断されたのか、割高感の否めない価格設定が行われ、それがユーザーを寄せ付けない原因にもなった。低全高ミニバンが下火になってしまったことも販売不振の理由に挙げられるだろう。

▲ジェイドは中国をメイン市場に見据えて開発された3列シート車で、斜めにスライドする2列目キャプテンシートが売りのひとつ。国内向けには1.5Lハイブリッドと1.5Lターボが用意されているが、割高感が拭えない ▲ジェイドは中国をメイン市場に見据えて開発された3列シート車で、斜めにスライドする2列目キャプテンシートが売りのひとつ。国内向けには1.5Lハイブリッドと1.5Lターボが用意されているが、割高感が拭えない


こうした動きに鑑みてホンダが、車種整理の検討に乗り出した。スクープ班がつかんだ内部情報によると、国内向けジェイドは、現行モデルの1代限りで廃止されて、ラインナップから名称が消える可能性が出てきた。

社内で検討されているプランの中で有力なのは、コンパクトワゴンのシャトルと統合する案だ。ということは、次期シャトルに3列シート車が設定される可能性もある!?

いろいろな車が廃止されていくばかりなのかと心配される方もいるだろうが、一方で新規投入される車もある。そのひとつがシビックセダンだ。厳密には「カムバック」と表現すべきかもしれないが、早ければ2017年にも国内で生産&販売が再開される模様。Cセグメント市場でアクセラやインプレッサと戦える王道商品が再びラインナップされる。

▲フィットシャトル後継者として2015年5月に登場したシャトル。上質感を追求すべく、あえてフィットの名が省かれたが、その戦略が得策だったかは微妙。イメージ訴求型のテレビCMは、社内でも賛否両論だったとか ▲フィットシャトル後継者として2015年5月に登場したシャトル。上質感を追求すべく、あえてフィットの名が省かれたが、その戦略が得策だったかは微妙。イメージ訴求型のテレビCMは、社内でも賛否両論だったとか


※2016年10月31日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2021年
■全長×全幅×全高:4450×1695×1550(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部