乗用ミニバンテイストでありながらガンガン使える“大穴”的道具車

旧型のノアに「YY」、ヴォクシーに「トランスX」なるグレードが追加されたのは2004年8月のマイナーチェンジのこと。当時のプレスリリースにわずか2行で片づけられているから、というわけではないでしょうが、ご存じないかたもいらっしゃるのでは? 今回はこの「YY」「トランスX」をご紹介したいと思います。

この「YY」「トランスX」、現行モデルでも用意されていますが、要は3列目シートを廃したノアやヴォクシーなのです。3列目シートがない分、スクエアなボディ形状を生かした広くてすっきりとしたラゲージをもっています。そのラゲージを、3分割できるデッキボードのアレンジによって自転車を積んだり、ベッドにしたりなど、使い手の想像力によっていかようにも変化させられます。
ヴォクシー トランスX フロントスタイル|見つけたら即買い!? ヴォクシー トランスX セカンドシートバックトレイ|見つけたら即買い!?

ポイントは3分割デッキボード。移動中は機能的なラゲージとして、旅先では家族や仲間と語らうテーブルと長椅子に、夜には横になって休むベッドにと、その時々のニーズに応じて使うことができます。
2列目シートのシートバックには、シートバックを畳んだ際に3分割デッキボードと平らになるようなセカンドシートバックトレイなるものが用意されています(上の写真右)。また助手席のシートバックも倒すと最大で2935mmもの長尺物を置けるスペースが確保できます。
ちなみに2列目シートを倒したベッドモード時(下の写真左)で、ボード上から天井まで945mm&ボード奥行きが1740mm&1列目シートまで2010mm。またボード下の天地が335mm&テールゲートから折りたたまれた2列目まで1230mm。
上下2つのスペースをフル活用して、今の季節ならサーフィンやボディボード、スキューバなどの夏スポーツはもちろん、キャンプでも自転車でもスキーにスノーボード…なんでも工夫次第で載せられます。
ヴォクシー トランスX ベッドモード|見つけたら即買い!? ヴォクシー トランスX テーブルモード|見つけたら即買い!? ヴォクシー トランスX 最大ラゲージモード|見つけたら即買い!?


さらにディーラーオプションで、オーバーヘッドシェルフやロッドホルダー、ベッドのマットのようなエアフライトマットなど、いろいろ用意されていました。もちろんカー用品店などで自分にあった道具を揃えても楽しいでしょうし、組み合わせパイプなどで、自分好みの棚を設置しても面白いかもしれません。

エンジンは2Lのみ。5人乗りで2WDと4WDがあります。新車時価格は2WDが199万5000円、4WDは224万7000円。中古車の台数は両車合わせて60台以上とそこそこあり、6月2日時点では100万円以下のものも4台見つかりました。

一見ミニバンなんだけど実は商用1BOX並み、いや工夫次第ではそれ以上の使い勝手のあるノア YY&ヴォクシー トランスX。
ハイエースやタウンエースなどの商用系1BOXが、遊びの道具グルマとして人気が高いようですが、価格もそれ相応。だとすれば、この2つのモデル、かなり検討する価値があると思いますよ。

気になった方は下記の検索窓に「ノア YY」または「ヴォクシー トランスX」と入れてみてください。
<カーセンサーnet編集部・ぴえいる>