'68 LAMBORGHINI ISLERO

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2014年11月7日、日本のモータージャーナリズムの巨匠、徳大寺有恒氏が他界されました。日本の自動車文化に多大な貢献をされた徳大寺さんを偲び、カーセンサーEDGEに約5年にわたり連載された「VINTAGE EDGE×徳大寺有恒」を美しい写真と巨匠の一言とともに振り返ります。今回は、「'68 LAMBORGHINI ISLERO」、「'80 ALFA ROMEO SPIDER 2000 VELOCE」、「'73 LOTUS EUROPA SP」、「'68 LAMBORGHINI 400GT」です。実際に掲載された記事をPDFで公開しています。

【'68 LAMBORGHINI ISLERO】GTは飽きの来ない疲れないクルマじゃなくてはならない

'68 LAMBORGHINI ISLERO

従来のランボルギーニとは異なった、おとなしめのデザインを採用し1968年に登場。このデザインは、当時ランボルギーニを買う人は裕福で保守的な人が多いだろうという判断から、生み出されたといわれている。デザインは独自だがメカニズムは最初の市販車である350GTの後継モデル400GTからほとんどを受け継いでいた。エンジンは3929ccのV12型で、トランスミッションは5速MT。最高速度は250km/hと発表された。1969年からは排気量を変えずに出力を高めたイスレロSに進化している。



【'80 ALFA ROMEO SPIDER 2000 VELOCE】 この美しいデザインは現代では再現できないだろうな

'80 ALFA ROMEO SPIDER 2000 VELOCE

アルファロメオ スパイダーは1966年から1993年まで製造された息の長いモデルで、1969年までがシリーズ1、1970年からがシリーズ2、1983年から1989年までがシリーズ3、そして1990年以降のモデルをシリーズ4と呼ぶ。2000スパイダーは直線的なカムテールと呼ばれるデザインが与えられたモデルで、2000スパイダー ヴェローチェは1971年に追加された。他にも1600cc版の1600ジュニアなども登場し、モデル後期には日本への正規輸入も行われていた。



【'73 LOTUS EUROPA SP】 ロータスが高級GTカーとしての夢を乗せたモデルだな

'73 LOTUS EUROPA SP

まだミッドシップが高級車にしか採用できなかった1960年代に、庶民でも手が届くスポーツカーとして製造されたヨーロッパ。もちろん、ロータスとしてもミッドシップのロードカーはこのヨーロッパが初となる。1966年に初期型のシリーズ1が登場、1968年からシリーズ2に、1971年にエンジンがツインカム化される。そして最終型が今回撮影している改良を加えたツインカムエンジン搭載のSP(スペシャル)となる。SPは圧縮比を高めた「ビッグバルブ」と呼ばれるエンジンを備え、出力も126bhpまで高められた。



【'68 LAMBORGHINI 400GT】 オリジナルを見ると素晴らしさがよく分かるね

'68 LAMBORGHINI 400GT

1966年のジュネーブショーで発表され、わずか247台しか生産されなかったという希少モデル。ランボルギーニの市販第1号車である350GTのルーフパネルなどをモディファイし、後席を追加。エンジンは350GTの4Lバージョンと同じV12型を積んでいた。また外装では楕円形の2灯から丸型4灯に変更されているが美しいボディラインはそのまま受け継がれている。写真の車両は浮谷東次郎氏の父である洸次郎氏が所有していた車で、写っているグローブなどは浮谷氏の私物となっている。