実際の使用環境で計測した
リアルな燃費を大公開!


いまや燃費は車に求められる重要な性能の一つになった。カタログや自動車誌のレビューを眺めても一番気になるのは燃費データだし、最近の車の多くに燃費計が装着されていることからもその関心の高さがわかる。そこで本誌は、話題の車12台を用意し、実際の使用環境に近い1周約550kmのルートを走らせ、実用燃費の計測を行った。

レクサス IS F
こまめな変速操作により
燃費が向上したIS F


 IS Fはいかにも燃費が悪そうな5LV8エンジンを搭載するが、パドルシフトを活用し早めのシフトアップを行えば、一般道において瞬間燃費8.2km/Lで走行できる。また高速道路では踏みたい気持ちを抑え、ブレーキ制御機能付きのクルーズコントロールをON。アクセル操作を車任せにすれば、瞬間燃費8.6km/Lで巡航することができる。そしてワインディングでも8ATが功を奏し、パドルシフトにより細かく変速してあげることで消費燃料をかなり抑えることができる。
 その結果、想像していたよりもはるかに良い、9.5km/Lの低燃費を記録。特に燃費走行をしていた感覚はなく、変速操作を楽しんだ結果、燃費が良くなった。

日産 GT-R &レクサス IS F|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

レクサス IS F|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト
レクサス IS F(IS F/8AT)

10・15モード燃費
8.2 km/L
本誌燃費テスト結果
9.5 km/L

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日産 GT-R
あえてATで走行したGT-R
それでも燃費は9km/L以上


 GT-RもIS F同様、意外な結果になった。一般道50km/h巡航では1000回転をキープし、6速には入らないことも多いがこの時の瞬間燃費は最高10km/Lを表示。高速道路に移動すると、100km/hで1900回転となった。クルーズコントロール100km/h巡航時の瞬間燃費は10.6km/L。しかしワインディングの上りでは燃費は悪化、瞬間燃費は5km/L以下にまで落ちた。
 テストでは全行程ATをキープしたが、シフトチェンジが早く、気がつくと5速まで上がっている。アクセル開度10%で走行していても、ストレスはなかった。
 そしてGT-Rもカタログ数値を上回る9.5km/Lを記録。IS Fと同成績だった。

日産 GT-R|話題のモデル12台ホンキの燃費テスト

日産 GT-R(GT-R /6AT)
10・15モード燃費
8.2 km/L
本誌燃費テスト結果
9.5 km/L

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Report/石川茂幸
※この記事は、カーセンサー関東版9号(4月17日発売)の特集をWEB用に再構成したものです