水戸のご老公にオススメなのはアルファード or エルグランド?
2015/07/28
移動距離は地球2周以上。歩いている場合じゃないぞ
日本で最も有名な旅人、水戸黄門。いわずとしれた天下の副将軍で、世直しの旅で日本中を巡った人物だ。TBSの『水戸黄門』公式サイトによると、第39部(最新は第43部)までの総移動距離は10万km以上。なんと、地球をおよそ2周半もしている計算になる。世のため人のため、こんな距離を歩いてくれていたなんて……。これからはもっとラクをしてもらうために、水戸黄門一行にピッタリの1台を選んでみようじゃないか。
まず本題に入る前に、みんなが気になっているだろう「黄門ってなんだよ?」という疑問からお答えしよう。「黄門」とは朝廷での役職「権中納言」の中国での呼び名。光圀の役職は中納言だったので、水戸黄門と呼ばれたのだ。と、ここまではよく知られた話。なぜ、わざわざそんなまどろっこしい呼び方をしたかというと、江戸時代は身分の高い人の諱(読み方はいみな。実名のこと)を口にすることははばかれていたからなのだ。
さて、本題。水戸黄門一行は時代によってパーティメンバーが変化している。ここは日刊カーセンサー読者層にあわせて、1990年代のメンバーである佐々木助三郎こと助さん、渥美格之進こと格さん、うっかり八兵衛、かげろうお銀、そして光圀の5人としておこう。これに、そのシリーズのキーマンとして一緒に行動する女性や風車の弥七、柘植の飛猿が不定期で加わるので、最大でも8人といったところだろうか。
それでは、水戸のご老公について。劇中での肩書きは「天下の副将軍」。実際には「副将軍」という役職は存在しなかったが、御三家の一角で、参勤交代を行わずに江戸に定府していた水戸藩主だけに、将軍との距離も近かっただろう。生類憐れみの令を出した5代将軍、綱吉にもの申したという記録も残っている。相当偉いことに間違いはないはずだ。ちなみに、隠居したのは62歳なので、全国漫遊もその年齢以降のこととなる。
水戸黄門ご一行が全員乗れる高級ミニバンは?
要は、偉いおじいちゃんが大人数で乗る車がオススメの1台というわけだ。さらに、全国を走り回るということで、低燃費な車ならなお良いかもしれない。そこで思いつくのが高級ミニバンの代名詞、アルファード ハイブリッドだ。内装は走る応接室。ファーストクラスのようなシートは、お年を召したご老公もゆったりとくつろげるだろう。
しかし、ここでちょっと気になるデータが……。それは、一行の移動スピード。TBSの『水戸黄門』公式サイトによると、最も速いもので久留米~江戸間を平均時速33.7km/hで移動しているとの記録があった。徒歩のよるスピードは約4km/hといわれているので、実に8倍の速度となる。そう、水戸黄門一行にオススメの車には動力性能も求められるのだ。
そうなると、ハイブリッドではなく「3.5 エグゼクティブ ラウンジ 4WD」などはどうだろうか。3.5L V6エンジンは、発進から中高速域まで、踏んだ分だけ素直に加速する。約2.2tと重量のあるアルファードでもパワフルな走りが可能だ。燃費面ではハイブリッドに譲るが、水戸藩から潤沢な旅の資金が出ている身分。あまり気にすることはないだろう。
いや、ちょっと待てよ。走りといえば、アルファードのライバル車である日産 エルグランドに言及しないわけにはいかない。エルグランドにも3.5L V6エンジンを搭載するグレードが存在する。そして、多くのインプレッションに共通するのが、「アルファードはソフト、エルグランドはややハードな乗り心地。ありていに言えば、アルファードよりもエルグランドの方が揺れない」といったものだ。
さらに、エルグランドはシートバックに中折れ機能を採用しており、体をしっかりと支えてくれる。これならご老公も車酔いとは無縁のはず。3列目のゆったり感はアルファードの方に分があるが、お付きの人たちはご老公と同じ車両で移動できるだけでも御の字。贅沢は言えないはずだ。もちろん、グレードによっては8人乗りも準備されているので、弥七、飛猿が合流しても大丈夫。
子孫である徳川慶喜は車で交通事故を起こしていた
できれば、移動物検知機能や踏み間違い衝突防止アシストなどを備えた「次世代アラウンドビューモニター」搭載車がオススメ。杖で敵と戦うこともあるご老公、ときには自らハンドルを握ることもあるだろが、寄る年波のことを考えると安全装備も必要だろう。
また、ご老公の子孫にあたる、水戸藩出身にして徳川最後の将軍「慶喜」は、なんと明治時代に自動車事故を起こしている。もしかすると、ご先祖様も運転はあまり得意ではないかもしれない。
ということで、水戸黄門ご一行にオススメの車は3.5Lのエルグランド(安全装備搭載車)に決定。
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