カークーラーを国産車で初搭載したのは初代トヨペットクラウン。では、カーエアコンを搭載したのは?
2015/07/01
思い返すと、エアコンが当たり前になったのは意外と最近
炎天下の直射日光で車内はとんでもない温度に。しかも湿気が体にまとわりついて気持ち悪い。真夏に車に乗り込むときは嫌な気分になりますよね。急いでエンジンをかけエアコンを全開にすると間もなく車内は快適に。
今やエアコンが付いてない車なんて考えられないし、エアコンが壊れてしまったら何をおいても直さないと運転どころではありません。エアコンが壊れたまま真夏の昼間に運転すると意識がボーっとしてきて危険です!
でも考えてみたらカーエアコンは昔からあった装備ではありません。筆者は現在45歳。子供の頃はエアコンが付いてない車も結構走っていました。フロントウインドウの三角窓を開けて外気を取り込みつつ、「暑いなあ」と言いながらうちわを仰いでいた親戚の姿を記憶しています。
カークーラーが登場したのは1930年代のアメリカ。当時は車内にミストを散布していたそうです。日本車では初代トヨペット クラウンが1957年にクーラーを装備。1962年に登場したプリンス グロリアもクーラーが設定されていました。
1965年には2代目クラウンがエアコンを装備。今では一般的なオートエアコンを初めて搭載したのはトヨタ センチュリーで、1971年のことでした。
1960年代後半といえば日本の高度成長期。カラーテレビ(Color television)、自動車(Car)、クーラー(Cooler)の3Cが三種の神器と言われていました。しかしクーラー(エアコン)が一般家庭に普及したのは1980年代前半。車用のクーラーもオプションが当たり前でした。
燃料と空気の混合をキャブレターで行っていた頃はエアコンをONにするとアイドリング時のエンジン回転数の制御が上手くできなくなることもありました。筆者が初めて乗ったいすゞ ジェミニもエアコンを入れると異様に回転数が高くなるため、真夏でもエアコンOFFでデートをして文句を言われた記憶が……。
初めてエアコンが標準装備になった車は定かではありませんが、多くのモデルでエアコンが標準装備になったのは1990年代に入ってからでした。そして現在では、フルオートエアコンは当たり前。各社から様々な機能が付いたエアコンを搭載したモデルが登場しています。真夏の快適なドライブを支えてくれるエアコンが当たり前になったのは、意外と最近だったんですね。
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