▲スバルが、フォレスターより上位にポジショニングする上級SUVの開発を進めているようだ ▲スバルが、フォレスターより上位にポジショニングする上級SUVの開発を進めているようだ

新しい中期経営計画「際立とう2020」を発表した富士重工業。その中で示された商品投入プランにある新たなSUVに迫る。

スバル上級SUVは、トヨタ製ハイブリッド、THS-IIIを搭載

新しい中期計画では、スバルブランドで2016年以降、主力車種のプラットフォームとパワーユニットの刷新に着手。次世代戦略車も含めて「新型モデルを間断なく投入する」としている。これと並行し、北米向けの新型SUVを投入するようだ。デビュー時期は2017年が有力だ。

一方で、次世代ハイブリッド車についても言及されている。説明資料を抜粋すると「アライアンスによる世界最高環境技術を融合した、スバルらしいハイブリッド車」を開発し、さらに「次世代電動商品の開発を検討」していくという。

となると、以前記事で紹介したアルシオーネ後継車と同様に、トヨタからTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)を調達するのかもしれない。実際、THSの供給を水面下でトヨタに打診し、すでに協議は始まっているという。

▲スバルの中期経営計画には「世界最高HV」という表記が! THSの供給が見え隠れしている ▲スバルの中期経営計画には「世界最高HV」という表記が! THSの供給が見え隠れしている

北米市場向けの新型SUVだが、内外装のデザインを含め、これから本格的に開発が進められるだろう。ただ、他社のSUVやピックアップがゴロゴロしているアメリカで、スバルらしさを表現し、独自性を打ち出すにはそれなりのインパクトが必要だ。

それを踏まえると、BMWが口火を切って投入したクーペSUVのようなデザインが採用される可能性がある。レクサスRXにも対抗できるような高級感とスポーティさを備え、フォレスターの上に位置するプレミアムSUVともなれば注目を集めるに違いない。

独自の技術と戦略で存在感を放つスバル。新型SUVでも、その存在感を示してほしい。もちろん北米でヒットした暁には日本市場への“凱旋帰国”も期待したい。

※2014年7月15日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2017年
■全長×全幅×全高:4895×1880×1670(mm)
■搭載エンジン:水平対向4気筒+モーター

Photo&Text/マガジンX編集部