例えば500万円以上を投じるなら、走りから美観に至るまで
すべての面でハイレベルな一台を探すことはできるだろう
しかし100万円という限られた予算で「すべて」を求めると
どうしても「そこそこの平均点」的車しか探せない
だが、「突出した1カ所」に予算を集中させるつもりで探せば
現実的予算でも「いい意味で非現実」な一台は選べるのだ!
100万円で280psを我がモノに

トヨタ チェイサーツアラーV(絶版)
CHASER TOURER V
一見フツーだが豪快!これぞGT系280ps
 希少になってきた「直6+ターボ+FR」のスポーツセダン。「これに代わる車はない!」というこ
とで、通称100系と呼ばれるモデルを何台も乗り継ぐ人もいるほど。
セラミック製タービンを搭載する名機「1JZ」は、低回転域から極太のトルクを発揮。30%を占める5MT車ではドリフトに励む人も!まさに不世出の快速ツアラー。
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トヨタ セルシオ(絶版)
CELSIOR
静粛性と圧倒的ダッシュ力の不思議な両立
 メルセデス・ベンツを向こうに回して一歩も引かなかった名車セルシオも、狙い目280ps車の一つ。2代目の前期型は265psだったが、後期型からは連続可変バルブタイミング機構の採用により、4LV8は280psへと進化。恐ろしいほどの静粛性を保ちながら、これまた恐ろしいほどに加速していく様は、セルシオでしか味わえないものだ。
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三菱 ランサーエボリューションIV(絶版)
LANCER EVOLUTION IV
鬼神の曲がり!AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)+280ps
 そのガンダム風デザインには否定論もあるが、ランエボIVは問答無用の280ps+AYC(アクティブ・ヨー・コントロール=センサーを基に、後輪左右の駆動配分をコントロールするハイテク機構)で、「加速と曲がりの豪華主義」を実現させた名車だ。それが今や100万円以下なのだから、280ps主義者としては絶対に要注目だ。
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スバル インプレッサWRX STiバージョンV(旧々型)
IMPREZA WRX STi Version V
往年のWRCを席巻したボクサーユニット直系!
 1996年9月から280psに。パワー自体も魅力だが、ドコドコ響く独特のサウンドもイイ。STiバージョンのDCCD(前後トルク配分調整装置)もステキなおもちゃだ。
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日産 フェアレディZ(旧型)
FAIRLADY Z
今なお美しさと激しさを誇る元祖280ps
 つい最近まであった「280ps自主規制」はこのZから始まった。すなわち、これこそが国内初の280psマシンである。その流麗なスタイリングも今なお魅力的だ。
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日産 スカイラインGT-R(R32)
SKYLINE GT-R
大切に乗り継ぐべき伝説の280ps
 伝説の「サンニイGT- R」も、100万円以下から探すことができる。ていねいに直しながら乗れば、名エンジンRB26DETTの味わいをいつまでも楽しめるだろう。
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Report /伊達正行(Focke Wulf Inc) Photo/スズキミサオ
※この記事は、カーセンサー関東版21号(2007年10月18日発売)の特集をWEB用に再構成したものです