円安を背景に北米市場での販売が好調な日本の自動車メーカー。もちろん、その根底には「日本車は壊れない」という品質への信頼があってのことだ。では、実際どの程度の品質が担保されているのだろうか。その答えのひとつが「2013年米国自動車初期品質調査」にあった。

「2013年米国自動車初期品質調査」は、アメリカの市場調査専門機関J.D.パワーが発表したもの。新車の品質を調べる業界のベンチマーク的存在で、初回の発表から今年で27年目を迎える。今回の結果は、2013年型の自家用車、ライトトラック、マルチアクティビティ車を購入もしくはリース契約した8万3000以上の対象者に、購入・リース後に90日を経てから調査した回答をもとにしている。

まず、「100台あたりの不具合指摘件数が少ない=品質が高いブランド」という評価で1位に輝いたのはポルシェ。2位にGMC、3位にレクサスという結果に。4位にインフィニティ、6位にアキュラとトヨタ、そして7位にホンダとトップ10内に日本車5ブランドがランクイン。

さらに詳しく見ていくと、セグメント別に最も不具合が少ない車種まで紹介されている。26あるセグメントのうち、シボレーが5つのセグメントでアワードを受賞し、苦境に立たされていたBIG3のひとつ、GMの復活が窺がえる。

ここでの日本勢は9セグメントで1位を獲得。中でもレクサスLSは、本調査に含まれる全てのモデルの中で、平均不具合指摘件数の指数(PP100)が59PP100(全体の平均は113PP100)と最も少なかった。

ブランド別での1位はポルシェに譲ったものの、「日本車=高品質で壊れない」という品質への信頼は守られたといえるだろう。

調査された車のなかで最も不具合指摘数が少なかったレクサスLS。乗用車・ラージプレミアム部門で1位を獲得した

調査された車のなかで最も不具合指摘数が少なかったレクサスLS。乗用車・ラージプレミアム部門で1位を獲得した

レクサス、インフィニティ、アキュラ、トヨタ、ホンダの5ブランドがトップ10内にランクイン(J.D.パワー2013年米国自動車初期品質調査TM)

レクサス、インフィニティ、アキュラ、トヨタ、ホンダの5ブランドがトップ10内にランクイン(J.D.パワー2013年米国自動車初期品質調査TM)