トヨタ ヴォクシー予想イラスト|ニューモデル速報

トヨタのドル箱ミニバンであるヴォクシー/ノアが今年、2013年内にフルモデルチェンジされる。このコーナーでも何回か取り上げてきたが、最新情報をあらためてお送りしよう

消費税増税を見越した戦略で登場か

ガソリンモデルのみで登場、ハイブリッドは増税以降に?

次期ヴォクシー/ノアは東京モーターショーで先行披露された後、年末に正式発表される予定。従来型と同様に四角いフォルムが踏襲されることは想像に難くない。

その新型で注目すべき点は、大幅に拡大されたサイドウインドウ。しかし、全高が上がっておらず、むしろ現行モデルより40mmほども低くなる見通しだ。では、どうやってサイドウインドウを広げたかというと、ずばりウエストラインを下げたから。

これには車両保安基準が関わっている。現在の保安基準では、ドライバーが運転席に座った状態で、助手席側の車外に置かれた高さ1mの円柱が確認できる必要がある。これまで各社は、補助ミラーやカメラを用いてこれに対応してきた。それを、先代セレナはウエストラインを下げることでクリア。次期ヴォクシー/ノアも同じ手法を取り入れるようだ。

また、現行型ではヴォクシーとノアでボンネットフードが作り分けられているが、将来の歩行者保護対策を見据え、その差が小さくなるとの情報もある。

プラットフォームは、後ろ半分が新しいミニバン専用シャーシとなる。さらに低床化され、室内フロアは現行モデルより90mmも下げられる。これによって室内高は50mmほど増える見込み。子どもが簡単に乗り降りできるようになるだけでなく、より広々感が増すはずだ。

搭載エンジンは、現行モデルと同じ2L直4エンジンが継承される。CVTに加えてアイドリングストップ機構も用いられ、JC08モード燃費は10%以上改善され15km/Lを超えるだろう。さらに、プリウス譲りの1.8Lハイブリッドもラインナップされる見通しだが、こちらは2014年4月以降に消費税増税対策の隠し球として投入される可能性もある。

※2013年8月8日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

ウエストラインを下げることで安全基準に対応。また、低床化によって室内高は拡大されるため開放感はさらに増すだろう

ウエストラインを下げることで安全基準に対応。また、低床化によって室内高は拡大されるため開放感はさらに増すだろう

人気の現行モデル(写真はヴォクシー)。将来の歩行者保護対策を見据え、次期モデルではヴォクシーとノアとの差異が小さくなる可能性もある

人気の現行モデル(写真はヴォクシー)。将来の歩行者保護対策を見据え、次期モデルではヴォクシーとノアとの差異が小さくなる可能性もある

予想発表時期2013年12月
全長×全幅×全高4655×1695×1810(mm)
搭載エンジン1.8L 直4+モーター、2L 直4
■Photo&Text/マガジンX編集部