誰にでも運転しやすく、近所の買い物から遠出まで、どんな用途もこなす万能車といえばやはりハッチバック。それだけに注目している方も多いでしょうが、今回は「手頃な価格で新しいコンパクトカーを狙う」というコンセプトでダイハツのブーンをご紹介したいと思います。

ブーンはトヨタのパッソと兄弟関係にあり、ダイハツとトヨタの共同開発によって誕生した車です。2004年4月に初代がデビューし、今回ご紹介する2代目(現行型)のブーンは2010年の2月に登場しました。

ポイントは何といっても運転のしやすさと使い勝手の良さでしょう。ボディは全長3640×全幅1665mmという5ナンバーサイズで、最小回転半径は4.3mと軽自動車と変わらない取り回しの良さを実現。さらにガラスエリアの拡大やヒップポイントの上昇などにより死角を減らしているのも要因です。

使い勝手は、ダイハツの軽自動車づくりで培ったノウハウを生かし、大人5人が快適に過ごせるスペースを生み出しています。また、子どものいる家庭においては、後席使用時でもベビーカーが収納できるラゲージスペースを備える点も魅力のひとつ。そのほか、ショッピングフックや照明付きのマルチトレイなど、あると便利な装備が至るところに備えられています。

ちなみにエンジンは、当初直3の1Lと直4の1.3Lがありましたが、2012年6月のマイナーチェンジで1Lに統合。ミッションは全車燃費効率に優れるCVTを採用しています。

さて、そんなブーンも登場から3年以上が経過。初回車検での買い替え需要の高まりが要因か、狙い目の中古車が続々登場してきています。例えば、新車時価格125万円の1.0CLリミテッド。これの修復歴なし+走行距離2.6万kmの中古車が57.8万円(5月14日現在)と半額以下でした。

相場的にはまだまだ70万~80万円台がボリュームゾーンですが、探せばこんな1台が見つかることもあるのがブーン。ただし、兄弟車のパッソに比べ、流通量は大幅に少ないので、いい中古車を見つけたら即行動が鉄則です!

Text/金子剛士

タイヤを四隅に配置し安定感を印象付けるアンダーボディに、卵をイメージしたアッパーボディを搭載。独創的なスタイルを実現する

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広さを感じさせる水平基調のシンプルなインパネ。丸や四角をモチーフにした操作部で飽きのこない楽しさを演出する

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写真のフラットラゲージモードのほか、ロングクッションモード、リクライニングモード、ハーフラゲージモードなど多彩なシートアレンジを実現

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