ひと昔前までは未来の乗り物と思われていた電気自動車も、今や多くの市販車が登場し身近な存在になってきました。しかし、新車で買うにはまだまだ高いのが実情。ところが中古車となれば、印象は大きく変わります。そこで今回は、今狙い目の電気自動車、三菱アイミーブをご紹介します。

電気自動車というと、現在は日産のリーフが有名ですが、アイミーブが登場したのはリーフよりも早い2009年の7月。オシャレなスタイリングが魅力の軽自動車アイをベースに、バッテリーを床下に、パワーユニットをラゲージ下に搭載しています。

バッテリーは、88個の電池セルを直列に接続したリチウムイオン電池を採用。車体床下の中央部に配置することで、低重心化と優れた前後重量バランスを実現し、操縦安定性を高めています。

パワーユニットとなるモーターは、小型・軽量・高効率な永久磁石式同期型モーターを専用開発。18.4kg・mという2Lクラスに匹敵するトルクフルな走りを実現したほか、回生ブレーキ機能の採用で、エネルギーを有効活用しています。

気になるのは、フル充電で走れる距離ですが、10・15モードで160km。三菱のアンケート調査によると、1日の平均走行距離は、平日で90%の人が40km未満、休日でも80%の人が60km未満(当時)なので、日常ユースには十分といえるでしょう。

では、そんなアイミーブはいくらなのか。新車時の価格はベースモデルで398万円ですが、中古車になるとカーセンサーnetに掲載されている物件のすべてが100万円台と、半額以下になっているのです(2月25日現在)。

流通量が10台程度なので相場というほどでもありませんが、かなり狙いやすい状況であることは確かです。最安値の物件は、走行1.9万km+修復歴なしで158万円。しかもメーカー系販売店なので、電気自動車という存在を考えると、もしもの時に安心できるのも魅力です。

新車ではなかなか手が出にくい電気自動車ですが、中古車になるとグッと安くなります。ガソリン代がかからないのはもちろん、地球環境に優しいといったプラスαのメリットも多いアイミーブ、まさに今が狙い目です!

Text/金子剛士

エクステリアはベースのアイとほぼ同じ。街中で見かけただけでも楽しくなるスタイリングにツートーンカラーも用意

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インテリアもベース車の意匠を踏襲。特別感はないものの馴染みやすいインパネ。メーターには残りの航続可能距離が表示される

インテリアもベース車の意匠を踏襲。特別感はないものの馴染みやすいインパネまわり。メーターには残りの航続可能距離が表示される

バッテリーやモーターを車体下部に搭載しベース車と変わらない居住空間やラゲージ容量を確保。電気自動車のデメリットを打ち消している

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