人も荷物も乗せられて燃費も良好、それでいて高速道路も難なくこなす車といえば、やはりコンパクトカーでしょう。今回は、そんな万能ともいえる1台、トヨタ ラクティスをご紹介します。

ラクティスといえばパドルシフトを備えたスポーティな初代が有名ですが、2代目はそんな魅力を受け継ぎつつ快適性をさらにアップさせています。

現行型ラクティスが登場したのは2010年11月。全長は4m未満に抑え全幅は1695mmと、初代と変わらず5ナンバーサイズを維持。それでいて室内幅は40mm拡大するなど横方向のゆとりが増しています。

アップしたのは快適性だけではありません。使い勝手も大幅に向上し、特にラゲージルームが使いやすくなっています。例えばラゲージ側面のレバーを引くだけでパタっと後席が前方に倒れる“6:4分割チルトダウン機構リアシート”は、大きな荷物を積むときに便利です。

また、ラゲージに高さを2段階に調節できるアジャスタブルデッキボードを採用。これにより、高さ1.2mまでの荷物も載せられるようになっています。

エンジンは直4の1.3Lと1.5Lの2種類をラインナップ。燃費は10・15モード燃費で、どちらも20.0km/Lを実現(2WDモデル)。ミッションはすべてCVTです。

そんなラクティスですが、登場からまだ2年というのに早くも半額以下の中古車が登場しています。例えば、修復歴こそありますが走行距離がたったの61kmという「1.3X スマートストップセレクション」が69.9万円で見つかりました(2012年12月6日現在)。このグレードの新車時価格は152万円なので半額以下で買うことができるわけです。

修復歴なしにこだわっても、走行1000kmの「1.3G」(新車時価格158万円)が車両本体価格85.9万円など、とても狙いやすくなっています。コンパクトカーを狙うなら、ぜひラクティスも候補に加えてみてはいかがでしょうか!

Text/金子剛士

エクステリアデザインは伸びやかなワンモーションフォルムが特徴。ホイールアーチの張り出しが躍動感を表現している

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インテリアは水平基調の上下2段構成のインパネで広がりを感じさせる。各所にシルバーの加飾をあしらい上質感も演出

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リアシートはシートバック高を30mm、クッション厚を10mm拡大し座り心地を向上。また、レッグスペースもゆとりある空間を確保している

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