日産は今月18日、8月に発売予定のセレナにハイブリッドモデルを追加すると発表しました。セレナといえばクラスNo.1の人気ミニバン。しかし、自販連発表の6月の新車登録台数は8662台でライバルのステップワゴンの8626台に36台差にまで詰め寄られている状況です。ハイブリッドモデルの追加により、再度ライバルとの差を引き離しにかかります。

今回セレナに搭載されるのは新開発のスマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)。エネルギー回生発電量の高いECOモーターを補助原動機とし、蓄電容量を高めるためのサブバッテリーをエンジンルームに搭載するコンパクトなハイブリッドシステムです。

一般にバッテリーなどのハイブリッドシステムはある程度、搭載スペースを確保しなければならず車内空間に干渉することが多いのですが、コンパクトなS-HYBRIDはすべてエンジンルームに収まるよう設計されています。セレナ最大の特徴である広い室内空間と、多彩なシートアレンジを犠牲にすることはありません。

燃費はJC08モード燃費で15.2km(2WD)を達成。ガソリン車のセレナが14.6km/Lなので、ハイブリッドにしては少し物足りなさを感じるところですが、ステップワゴンの14.8km/Lからクラス燃費No.1の座を奪還しています。

価格は未公表ですが、ガソリン車の中間グレードが230万円強であることを考えると、それ以上の価格になるのはほぼ確実。「燃費が良いとは言え、高いなぁ…」とお考えの方は目先を変えて中古車を検討してみてはいかがでしょう。

よく言われる話ではありますが、ハイブリッド車の価格の高さをガソリン代で元を取ろうとすると何年も乗り続ける必要が出てきます。その点、中古車ならイニシャルもランニングコストも安いためお得という訳です。中でもセレナを検討している人にオススメは旧型エスティマハイブリッド。

車格はセレナより上なのである大きなボディながら、10.15モード燃費で18.1km(ガソリン車のセレナ 2WDは15.4km/L)を誇ります。新車のようにエコカー減税の対象にこそなりませんが、税金など諸費用をすべて含めた総額でも150万円もあればかなり条件のいい物件を探すことができます。最安値は何と40万円台から。

セレナより室内空間にゆとりもあるので、家族みんなで夏のドライブにはピッタリの1台。いかがですか、中古ハイブリッドミニバンも魅力的に見えてきませんか?

Text/カーセンサー編集部

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8月に登場するセレナ S-HYBRID。ハイブリッドモデル以外もエコカー補助金、免税の対象となる

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旧型エスティマハイブリッドは走行距離が延びている物件が多め。こだわるなら総額100万円より上を探そう