第165回 ホンダ ラグレイト(絶版) 【おいしい中古車】
2011/02/18
■カナダ生まれのLクラスミニバン
みなさんホンダのラグレイトという車をご存じでしょうか? 全長5105mm、全幅1935mmの巨体を誇る3列シートミニバンなんですが、実はこのラグレイト、カナダで生産されていた逆輸入車なんです。しかし、日本ではあまりパッとせず、今や50万円以下で手に入るLクラスミニバンとして狙い目の一台です。ラグレイトが登場したのは、1999年の6月。写真を見て初代や2代目のオデッセイと似ていると感じた方も多いでしょう。事実アメリカやカナダではオデッセイという名前で販売されており、それを日本ではラグレイトとして展開していたという図式になります。
アメリカではオデッセイの名で売られていたとおり、印象はそれに近い。ただ全幅ははるかにワイドなので、押し出し感は大幅にアップしている(左右)
まず第一に注目すべきはそのサイズです。冒頭でお伝えしたとおり、全長は5mオーバー、全幅も1.9m以上あります。ホイールベースに至ってはなんと3000mm。日本人よりもはるかに体格のいい欧米人が快適に過ごすには、これくらいのサイズが必要だったのかもしれません。
それゆえ、特別体格のいい人でもない限り、我々日本人が乗っても狭さを感じることはありません。というか、ラグレイトで狭かったら、どんな車に乗っても窮屈に感じるはずです。それくらい広大なキャビンをもっているのです。
それでいて、走りもなかなかイケているのがホンダのすごいところ。Lクラスミニバンというと、アルファードやエルグランドのように、重心や全高の高いモデルがほとんどですが、ラグレイトは重心が低いため、ロールもごくわずか。
パワートレインは、エンジンが3.5LのV6、ミッションは4ATとなっています。車重は2t近くありますが、さすがに3.5Lもあれば必要十分。トルクが太いこともあり、加速に不満を感じることはあまりないでしょう。
また、装備も充実していて、当時世界初となる両側電動スライドドアを採用したほか、運転席には8ウェイパワーシート、デュアルエアコンなども装備されています。インターナビシステムにも対応した7インチのナビシステムを採用している点も見逃せないポイントです。
旅客機のファーストクラスをイメージしたインテリアは、高級車にふさわしいくつろぎ感を演出している(左・中) 両側電動スライドドアは、キーからも操作可能(右)
■修なし、走行5.7万kmで35万円という中古車も!
さて、これだけの車となれば、価格のほうもさぞかし…と考えがちです。確かに新車時価格は高く、ベースグレードでも366万円しました。しかし、中古車となればこれが一気に安くなるのだから中古車はやめられません。例えば、2000年式の走行5.7万kmで修復歴なしのベースグレード。これなどたったの35万円です! 年式を考えれば走行距離も少なめですし、ボディが大きいだけにありがたいリアカメラまで付いています。
Lクラスミニバンが欲しいけど、屋根が高いのばっかり…などとお嘆きのみなさん、それならラグレイトが断然オススメです。装備が充実していますし、なにより安いですからね!
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第165回 ホンダ ラグレイト(絶版) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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