第157回 ホンダ フリード(現行型) 【おいしい中古車】
2010/12/10
■ホントに“ちょうどいい”コンパクトミニバン
ホンダを代表する5ナンバーサイズミニバンといえば、ステップワゴンとお考えの方が多いのではないでしょうか。しかし、最近ではその立場にふさわしいのはフリードのようです。2009年の新車販売台数ランキングでは、フリードの7位に対し、ステップワゴンは20位と大きく水をあけられています。つまり、フリードはそれだけ人気が高く売れまくっているわけです。となれば、中古車市場では高値安定。とてもおいしい中古車とは呼べないわけです。しかし、ここ最近その傾向に変化が出てきたようで、新車時価格の半額近い中古車も登場してきています。
エクステリアデザインは、四角形をモチーフとした「トライアングル・スクエア・フォルム」をコンセプトに、爽快な走りと空間の広さを表現している(左右)
モビリオの後継モデルにあたるフリードは、2008年の5月に登場。全長4215mm、全幅1695mmというコンパクトボディに、3列シートを配した5ナンバーサイズのコンパクトミニバンです。
キャッチコピーは“ちょうどいいホンダ”。新しいモデルなので、CMなどでこのフレーズを覚えている方も多いはずです。初めてこのフレーズを耳にしたとき、個人的には「なんて抽象的な…」などと思ったものですが、実際に乗ってみると、この車ホントに“ちょうどいい”んですよね(笑)。
4人家族で、たまにおじいちゃんおばあちゃんが乗るといったご家庭にもってこいの車だと思います。とにかくパッケージングがすばらしく、ボディサイズのわりに車内は広々。3列目もエマージェンシー用といった感じではなく、意外としっかり座ることができるんです。
エンジンは直4の1.5Lのみで、ミッションはFFモデルがCVTで4WDは5ATとなっています。基本は3列シートのミニバンですが、初めから3列目の設定がない5人乗りのフレックスというグレードも存在します。
インパネは開放感をもたらすレイヤードデザイン(2層構造)を採用(左) 2列目をベンチシートとした8人乗りと、キャプテンシートとした7人乗りを用意(中・右)
■修復歴なしで半額近い中古車も!
では肝心の相場ですが、基本は今も高いです。しかし、100万円以下にも「おっ!」と思える中古車がチラホラ登場してきたのも事実です。例えば、修復歴なし&走行6.2万kmで、92万円という中古車も存在します。これなど年式ベースで考えれば多走行車かもしれませんが、とはいえ6.2万kmですからね。まだまだ長く乗れる距離ですし、何かあったとしても、しっかり新車保証の期間内なので、なんら心配する必要がないわけです。それで新車時価格の半額近いと考えたら、間違いなくオトクですよね。
フリードは人気車ゆえに、まだまだ高いと考えている方がほとんどでしょうが、なかには狙い目の中古車も確実に出てきています。高いからと敬遠されていたみなさん。そろそろ探し出してみてもいい時期だと思いますよ。
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第157回 ホンダ フリード(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(後編)
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【総予算100万円!】格安90’sミニバンを自分仕様に仕上げて遊ぶ(前編)
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 現行型アルファードの平均価格が300万円台に突入!! 中でも後期型の低走行車が超お得
- 「自動車エイジングの神」に君臨する、バッドボーイズ佐田正樹さんの流儀
- 【試乗】新型 ホンダ オデッセイ|初期型登場から7年が経ち、しっかりと改良の跡が見える「熟成モデル」に進化した
- テリー伊藤がオフィス仕様のメルセデス・ベンツ Vクラスで桜前線を追いかける旅を夢見る
- 元教習指導員オススメ! 総額100万円以内で買える“脱ペーパードライバー”にぴったりなモデル【ミニバン編】
- 【2021年3月】カーセンサーnetでよくチェックされた中古車トップ10はコレだ!