身の回りの一部として車で個性を演出したい!

人のこだわりは洋服、腕時計、鞄、靴といった身の回りのものだけでなく、車にも反映されるものです。車は移動するための道具ではありますが、身の回りの一部として個性の演出を図るべきポイントの一つのはず。今回はゴルフ場への移動を念頭に選んでいますが、移動する手段だけにしておくのにはもったいない個性派を選んでみました。見映えも良くって、快適な移動のできる車両ばかり。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はキャデラックドゥビル(絶版)。かつてのキャデラック最高級モデルです。威風堂々としていて、後継モデルがないため古臭さも多少薄いと思います。ベンチコラムシートで助手席の彼女との距離を縮められますし、フロントに3名乗車もできます。ダラーっと高速道路を走れば、ドゥビルの素晴らしさを満喫できるでしょう。ゴルフ場まで優雅に移動できて、見映えも悪くありません。そろそろ程度の良い中古車が減りつつあるので、今のうちが狙い目でしょう。


第4位はトヨタクラウンエステート(絶版)。“高級国産ステーションワゴン”という点ではレアな存在です。「おもてなし」の気配りが随所に感じられます。エアコンは首振り機能付き、肘掛けは料亭の個室にあるもののようですし、快適装備はかゆいところに手が届く感じです。とにもかくにも静粛性は抜群ですし、車に乗っていることを忘れさせる滑らかな走り、必要にして十分なパワーを兼ね備えています。ゴルフだけでなく、様々なスポーツシーンのお供にもピッタリ。


第3位はルノーカングー(旧型)。良い意味で“脱力感”が溢れています。商用車がベースなだけに、コンパクトな車ながら荷物はたっぷり積めます。ただ、商用車にありがちな妥協は一切感じられず、しっかり走るところが人気の理由なのでしょう。国産車にはない雰囲気が、いろいろな人のハートをつかむはず。会員制のゴルフ場には高級車がズラリと並んでいるでしょうけど、可愛らしい個性派として肩身の狭い思いはしません。肩肘張らないところがポイント。


第2位はプジョー407SW(現行)。プジョーの“マスコット”であるライオンを意識したデザインになっていて、大きく口を開けたアグレッシブな雰囲気になっています。国産高級車、ドイツの高級車が多いであろうゴルフ場の駐車場で、個性を放つこと間違いありません。現行モデルなので、ヘンに値踏みされることもないでしょう。会社の上司や仲間を乗せても、彼女を乗せても、彼氏を乗せても、ヘンに目立たないのに個性派を演出できます。


第1位はトヨタセンチュリー(現行)。上司を迎えに行ったら、喜ばれること間違いなしです。ヘンな嫉妬を買わないように「高そうだねぇ」なんて言われたときには、ちゃんと安く買ったことをアピールしましょう。抜群の静粛性とトルクフルな5LのV12エンジン、どこまでもフラットライドを追求したしなやかな乗り味、徹底した職人魂が感じられる手作業など、トヨタが“コスト度外視”していることは明白です。そんな車を気軽に乗れるのも、中古車の醍醐味です。

Report / 古賀 貴司