第135回 ランドローバー ディスカバリー3【見つけたら即買い!?】
2010/09/22
■7人乗車も可能な本格的クロスカントリー
ランドローバーの廉価ラインながら、高い悪路走破性能はキープしつつ、7人乗車を可能にしたのがディスカバリー。2005年5月に日本デビューした3代目は、ラダーフレームとモノコックを複合した「インテグレーテッドボディフレーム」を採用するなど、本格派クロスカントリーの面はそのままに、高級SUVとしての性能も備えたモデルです。販売開始時はジャガーと並び、フォードグループのハイエンドブランドを担っていたランドローバー。そのため新車時価格は568万~759万円(特別仕様車除く)と、廉価だった初代の面影は見られないほど高額でした。その分、レンジローバーほどではないにしても、内外装とも高級感あふれる洗練された仕立てになっています。
特に内装はシックで質感の高い仕様。3列目のシートは、SUVにはめずらしく大人が余裕をもって座れるサイズでありながら、荷物を積むときには床下収納され、フラットなラゲージとなるなど、国産車顔負けの機能的なシートアレンジが楽しめます。リアゲートが上下に分割して開けられるのも、実に便利です。
搭載するエンジンは2種類。最上級グレードのHSEにはジャガーの4.2Lをベースに排気量を拡大し、最高出力を299psまでアップした4.4LのV8を採用。他のグレードには215psの4LのV6エンジンが搭載されています。ミッションはいずれも6ATで、もちろん駆動方式はフルタイムの4WD。英国車らしく、全車右ハンドルの設定です。
都会的なルックスを身にまとい、4輪独立懸架式のサスペンションにエアサス、ラックアンドピニオンのステアリングと、機構面も乗用車然としていますが、もちろんオフロードも本格派。アクセル&ブレーキ操作不要で急坂を低速で下りられるヒル・ディセント・コントロールなど、タフな環境での走行をこなせる装備が満載です。
本稿執筆時点でカーセンサーnetに掲載されている中古車台数は19台。価格は248万~448万円と少々お高めですが、そもそも新車時価格が高いこと、低年式車でもまだ5年落ちであることを考えれば、ずいぶん手軽になったと見るべきでしょう。相場は年式と走行距離、グレードの高低に連動した、オーソドックスな価格域です。
没個性的なミニバンには飽き飽きしているけど、大人数が乗れる魅力は捨てがたい…。そんな方には、7人乗りSUVであるディスカバリー3は面白い存在だと思います。気軽に買える価格ではありませんが、新車のミニバンを買うのと、さほど金額は変わらないはず。興味をもった方は下の検索窓に「ディスカバリー3」と入力してみてください。
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