軽自動車界のキングオブキング

普通乗用車に比べ、維持費が抑えられることで大人気の軽自動車。なかでもスズキのワゴンRはその王様とも言える存在で、今やセカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとして使う人も増えているモデルです。

それだけ人気があるということは、中古車相場も当然高値安定なわけです。「ワゴンRは高いから」と敬遠していた方もいらっしゃるでしょう。しかし登場から約2年、いよいよ狙いやすい価格になってきました。
  • スズキ ワゴンR 外観(フロント)|おいしい中古車
  • スズキ ワゴンR 外観(リア)|おいしい中古車
↑「親しみやすさを大切にした」というエクステリアは、一目でワゴンRとわかるデザインに。フロントは質感高いメタリック塗装のグリルを採用(左右)
4代目となる現行型ワゴンRが登場したのは2008年9月のこと。すでに絶大なる支持を受けていたワゴンRですが、従来モデルから使い勝手や居住性など、各種性能をさらに進化させています。

新しいプラットフォームを採用し、室内長は旧型より105mm拡大。前後の乗員距離も140mm拡大しています。後席レッグスペースの広さは驚くほど。実際に座ってみればわかると思いますが、まるでVIP待遇のような快適空間が広がっています。大柄な人でなければ、足を組むことも十分可能なレベルです。

新しいのはプラットフォームだけでなく、サスペンションも新開発されています。操縦安定性と乗り心地を向上させただけでなく、走行時の騒音を全域で低減し、さらに静かな室内空間を実現しています。

エンジンは直3のNAとターボの2種類で、ミッションは5MT、4AT、そしてCVTの3パターンが用意されています。気になる燃費は、NAで2WDのCVTモデルが23.0km/L(10・15モード燃費)を記録するなど、低燃費かつ財布にも優しいパワートレインとなっています。
  • スズキ ワゴンR インパネ|おいしい中古車
  • スズキ ワゴンR シート|おいしい中古車
  • スズキ ワゴンR スティングレー|おいしい中古車
↑インパネは左右に連続した造形とし、開放感を演出(左) リアシートはリムジン並みの広さを誇る(中) 個性的な顔つきをもつスティングレーもラインナップ(右)

総額で50万円以下の中古車も!

さて、そんな現行型のワゴンRですが、とうとう50万円を切る中古車が登場してきました。修復歴こそありますが、走行0.4万km、2009年式の660FXが45万円で売られています。この中古車は支払総額が49万円なので、なんとコミコミ50万円以下! 車検も2年近く残っているので、かなり狙い目です。

修復歴が気になるという方でも、走行0.9万km、修復歴なしで62.1万円という中古車も存在します。大人気のワゴンRだけに、この金額には正直驚きです。軽自動車界において、ワゴンRの値が落ちにくいというのは当たり前でしたが、現在その図式は当てはまらないようです。ということは、ワゴンR買うなら今がチャンスってわけです!
Text/金子剛士